CULTURE
2013.10.02
CHVRCHES : 1stアルバムがヒット中! グラスゴーのポップトリオにインタビュー
先日こちらのニュースでもご紹介した、スコットランドはグラスゴー発の3人組CHVRCHES(チャーチズ)。8月に東京・大阪で開催されたSUMMER SONICのため初来日を果たし、イベント序盤の出演ながらもウワサを聞きつけた人達で会場を一杯にしたみたい! 9月末には待望の1stアルバム『The Bones of What You Believe』をリリース。アメリカの有名音楽批評サイト『ピッチフォーク』で10点満点中8.5点という高評価を獲得した上、日本でもFM局やSNSで話題大沸騰。世界中が彼らの良質ポップソングの中毒になっている様子♪ そして、我らがNYLON.JP編集部もかねてからCHVRCHESに注目していましたっ! ナイロニスタのみんなへのオススメトラックとして、10月のサイトBGMに『The Mother We Share』をセレクト♪ サマソニ直前の3人とのインタビューと合わせて、今最もアツいバンドをチェックしてね。 — CHVRCHES結成のきっかけを教えてくれる? ローレン(Vo.): 元々イアンとマーティンが知り合い同士で、ふたり共大学生の頃から音楽をやっていたの。イアンのバンドにマーティンが参加したりして、いつか一緒に音楽作ろうって仲良くなったみたい。私は2年前にBlue Sky Archiveっていうバンドにいて、EPのプロデュースをしてくれたのがイアンだったの。「マーティンって奴と曲作ってるから参加しない?」って誘われて、3人揃って意気投合。2011年の9月くらいだったかな。 — バンド名の由来は何? イアン(Key, B, Vo): 300くらいの候補があったんだけど、その中でも良い名前は全部すでに他のバンド名に使われてたんだ。それで、「よし、バンド名が決まるまで今日は帰らない!」って意気込んで決めたのがchurches(=“教会”)。特に大きな意味はなくて、宗教的な意味合いもない。だけど“church”という単語が持つスケールの大きさや普遍性は、自分達の音楽に近いと感じたんだ。 — メンバーそれぞれが影響を受けた音楽は? マーティン(Key): 初めて買ったレコードはRadioheadの『OK Computer』で、当時10代の僕にとってはとんでもない衝撃だった。それからアメリカのR&Bやヒップホップ、そしてエレクトロニカへシフトしたね。Warp Recordsのアーティストだったり、Aphex Twinのようなエクスペリメンタルなサウンドが好きだね。 ローレン: 私はオルタナティヴロックの影響が大きいわ。Sleater-KinneyやBlondieから始まって、ティーンの頃に聴いていたのはThe CureやThe Smith。大人になってからAu Revoir Simoneみたいなエレクトロ要素の入ったバンドも聴くようになった。でも、ホイットニー・ヒューストンやシンディ・ローパーのクラシックなポップも大好きよ! イアン: 僕は昔からEurythmicsやDepeche Mode、Cocteau Twinsのファンなんだ。Talking Headsにピーター・ガブリエルもね。それからDFA Records系を聴くようになったよ。 — 1stアルバム『The Bones of What You Believe』のコンセプトはある? マーティン: コンセプトは特にないんだ。バンドにとって最初のアルバムだし、決まり事抜きに自由にやろうってスタンスだった。でも、サウンドの面ではレコーディングしていたスタジオの環境がものすごく影響しているね。生楽器が入らないような小さな空間で、中にはキーボードやドラムマシーンといったたくさんの電子機器があってさ。そんな環境で生まれるいろんな面白い音を追求した結果、このサウンドが生まれた。そんな様子だったけど、曲のクオリティには本当にこだわっているよ。歌とギターだけでも立派に成立するような良い曲を作ることに重点を置いたんだ。 「日本はアメイジング!」 左からマーティン、ローレン、イアン。 — それでは、おしゃれでキュートなローレンについて。ステージでのルックに何かこだわりはある? ローレン: みすぼらしい格好をしないことくらいかな(笑)。あとは自分らしく、パフォーマンスしやすい服を選んでる。私達は決してファッションバンドじゃないけれど、人目に写ることは意識しつつ、自分らしさも大事にしているわ。 — ファッションアイコンはいる? ローレン: 90年代のウィノナ・ライダーが好き。ナチュラルでありのままの美しさを持っていて、おもしろくて頭も良いし、クリエイティヴな才能に溢れた人よね。そんな女性に憧れる。(自分がファッションアイコンと呼ばれることについて)私、昔オーバーサイズのデニムシャツにジャンパーを羽織ってママに注意されたくらいよ! — ビューティクイーンとも呼べるくらい肌がキレイだけど、何かヒミツはある? ローレン: ありがとう(笑)。普段から化粧をしないし、ファンデーションもつけないからかな。それに私達が住んでるグラスゴーはあまり日が照らないから、紫外線のダメージも少ないのかも。 — うーん、ナチュラルビューティなのね! ちなみにアーティスト写真やミュージックビデオでは独特のアイラインを施しているけど、何か理由はあるの? ローレン: バンドを始めた頃はフェイスペインティングをしてステージに立っていたの。そうしたら私だけ目立っちゃって・・・。それって私達らしくないと思ってやらなくなっちゃった。今はちょっと強めにアイラインを引く程度かな。 イアン: 実は僕達もフェイスペインティングしたいんだけど(笑)。 — なんて謙虚なの!? さらに、ロースクールを卒業してジャーナリズムの学士号も持つという才女なローレン。もしも音楽をやっていなかったら何をやってたと思う? ローレン: ちょっと前までフリーランスでジャーナリストの仕事をしていたの。映画や音楽、アートが私の専門分野。内容はノンフィクションだけど、クリエティヴに表現できる場だからやりがいがあったわ。 — イアンとマーティンにとって、ローレンはどんな存在? イアン: ただのヴォーカル。いやいや、冗談(笑)。家族みたいな存在だよ。まさに兄と妹だね。 マーティン: 放っておけない妹って感じかな。変なヤツが近寄ってきたら阻止しなきゃ(笑)。 — 頼もしいお兄さんなんだね。ちなみに喧嘩はしたりする? イアン: お腹が空くと、機嫌が悪くなってケンカになることはあるね(笑)。 ローレン: ささいなケンカばっかりだから、いっつも10分もしないで仲直りしちゃう。 — それでは、CHVRCHESのゴールを教えて。 イアン: 最高のライブバンドになることだね! 新作作りも楽しみだけど、今年はライヴの予定がたくさん入っているから、良いステージを魅せたいな。 日本へ来る前はツアーで真冬のオーストラリアにいたという彼ら。真夏の東京の気候との違いにビックリしていたみたいだけど、久々に眩しい日差しをエンジョイできたみたい。世界中を飛び回ったりと忙しい3人だけど、CHVRCHESのInstagram(@CHVRCHES)ではそんな彼らのほのぼのとした素顔が覗けちゃうよ♪ watch & listen: 『The Mother We Share』 |
『The Bones Of What You Believe』 CHVRCHES ホステスより発売中 hostess.co.jp/chvrches ▶かわいいワンちゃんをだっこ♡ ▶アルバム発売記念のケーキ! ▶Facebookでファンと交流中♪ サッカー好きのマーティンは、炎天下の中クルーと一緒に渋谷でフットサルへ。その間ローレンとイアンは“猫カフェ”へ向かうも、猫の体調不良で閉店だったそう。そして次の日再びリベンジして念願の猫ちゃんにご対面。「かなり不思議な体験だったけど、猫がかわいかったからOK♪」とローレン。 |
text : keiko komada