HOME > 肉体を使った究極の自己表現”の裏側に迫る! ブレイキンAMIのスペシャルインタビュー

“肉体を使った究極の自己表現”の裏側に迫る!
ブレイキンAMIのスペシャルインタビュー

世界を魅了したブレイキン初代女王のAMIに、ブレイキンの魅力からセルフプロデュースのこだわりなど、
ベストなパフォーマンスをする上で日々心掛けていることを聞いてきました!

ー 2024年夏、歴史的な初代女王になって、何か変化はありましたか?

両親やダンス仲間など身近な人は案外変わらなかったですね。「ただ、おじいちゃんおばあちゃんはとても喜んでくれたし、携帯のメッセージがものすごくて、未だにそのときのメールはすべて見切れていないです(笑)。

ー そもそもブレイキンはどんなきっかけで始められたのですか?

小1からHIPHOPを習っていて、小5のときにブレイキンの“ウインドミル”という両足を開いて遠心力で回転する技を見て「私もやってみたい!」と思ったのがきっかけです。そこからブレイキンにハマって、放課後は毎日のように練習していました。

ー 改めて、ブレイキンのどんなところが魅力だと感じていますか?

できなかった技がキマる達成感も魅力ですけど、一番はブレイキンを通して出会うものが多いこと。国や年齢層も違う人たちと、身ひとつでつながれたり、世界のいろんな国のカルチャーを肌で感じられたりするのは、ブレイキンをやってよかったなと思える瞬間です。

ー ブレイキンは“肉体を使った究極の自己表現”と言われていますが、表現する上で大切にしていることは何ですか?

「人と比べないこと」です。日本にいると、どうしても人と比較される場面が多いと思うんです。だからこそ、「誰かがやっているから」ではなくて、あらゆることに自分の軸を持って流されないよう意識しています。

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ー バトルをする際はどんなことを考えていますか?

練習のときは「ここを意識しよう」「次はこの技をやろう」とかいろいろ考えているんですけど、バトルのときは“無”ですね。というか、本番で何も考えなくてもいいくらい仕上げるようにしています。私は小心者なので、「これだけ練習したんだから負けても悔いなし」と100%準備できたと思える状態で挑むようにしています。

ー 自己表現にはメンタルも重要だと思いますが、どのように管理されていますか?

よく「メンタルが安定していそう」と言われるんですが、実は浮き沈みが激しい性格で。上手くいかないときはめちゃくちゃ落ち込むし、頑固なので一度決めたことは絶対に曲げないタイプです(笑)。練習に集中したい大会前などは2週間くらい誰とも会わず、練習も食事も自分のペースで過ごすようにしてメンタルを整えることもあります。

ー 普段はどのようなトレーニングをしていますか? 

ブレイキンは体が重いと身軽に動けなくなってしまうので、ハードな筋トレよりも、体幹やインナーマッスルを鍛えるトレーニングが多いです。その分、体重管理や食事には気を使っていて、特に大会前は脂ものや甘いもの、お酒は控えるようにしています。

ー AMIさんのダンス人生で、影響を受けたものは何ですか?

ダンスの師匠の存在も大きいですが、一番は身近なコミニティで、所属しているGood Foot Crewのチームメイトです。ブレイキンは1対1と思われがちですが、一緒に練習する人の刺激を受けるし、戦う相手をリスペクトし合う競技なんです。バトルでは「相手にも自分自身にも負けないぞ」という強い気持ちで挑みますが、勝っても負けてもあくまで“その日の勝者”というカルチャーなので、極論は勝敗よりも仲間に認めてもらうことや、そのバトルを楽しめているかの方が大事だったりします。

ー これまで訪れた中で、特に印象に残っている国はありますか?

たくさんありますが、中学生の頃、初めて海外の大会に連れて行ってもらったシンガポールは特に印象に残っています。自分の中でブレイキンの世界が広がったきっかけだと思っています。

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ー 今後の目標があれば教えてください

今まで通り、自分らしい踊りをしていきたいです。ここ数年はダンススポーツイベントが中心だったのですが、少し落ち着いたので、今後は自分の可能性を広げていきたいですね。あとは、ブレイキンを頑張る若い子たちの未来の選択肢が広がるような活動もしていけたらと思っています。

ー バトルではスタイリングも審査に含まれるそうですが、選ぶポイントは?

ブレイキンは見た目も自己表現の一部なので、すごく重要です。昔のビデオを見ても、ファッションとブレイキンは密接だと思うし、その時代のものを参考にスタイリングする人もいます。まったく同じ踊りでも洋服の雰囲気で踊る方もテンションが違うし、見栄えも変わります。人によってこだわるポイントは違いますが、“私は踊りやすさと見た目(シルエット)が100点のスタイリング”を目指したいので、サイズ違いを買って自分で細部を調整したりしています。試合のときはお気に入りのスタイリングをいくつか用意して、最終的にはその日の気分で選んでいます。あとは、バトルのときは母が作ってくれたピアスと師匠からもらったネックレスはお守り代わりにいつも身につけています。

ー 普段はどのようなスタイルが好きですか?

動きやすいスポーツMIXな格好が多いですが、色合わせとサイズ選びは意識しています。ちなみに今日の私服は、NIKEのスニーカーの色と自分で編んだニットの糸の色を合わせてスタイリングしてみました。

ー 今回ナイキのレトロランスニーカーでの撮影でしたが、いかがでしたか?

自分では思いつかないようなスポーツMIXのスタイリングにも挑戦できて楽しかったです。スニーカーに可愛いトップスをあわせたり、スポーティなシャカパンとスニーカーに網タイツを合わせた女性らしい着こなしも可愛かったです。

ー AMIさんが自信をつけるために日々心がけていることはありますか?

私は、後で「ああしておけばよかった」と後悔したくないから、常に自分の選択に自信を持つよう意識しています。自分にとってプラスのエナジーをくれる人や環境を大事にすると、いい方向に物事が動いていくと思います!

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AMI YUASA/湯浅亜実

1998年、埼玉県生まれ。10歳の時に本格的にブレイキンを始め、実姉のB-Girl Ayuとともに17歳から世界的な大会で活躍。日本を代表するブレイクダンサーとして、2024年の夏、パリで頂点を極める。

NIKE Customer Service

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NIKE.COM

MODEL: AMI YUASA
PHOTOGRAPHY: MICHIYO YANAGIHARA(ENDE)
STYLING: HIROMI TOKI
HAIR&MAKEUP: MEI(W)
INTERVIEW: TOMOMI KATO
DESIGN: AKIKO MIYASAKA
CODING: JUN OKUZAWA

Domicile Tokyo instagram.com/domicile.tokyo?igsh=ZHR1ZXR6YTl3NnR4
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