小笠原海のプライド

映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』にてヒデ役として出演する俳優小笠原海。
前作に続く注目作品に挑戦した、彼のプライドとは？
超特急カイが魅せるライヴパフォーマンスとはまた違った彼の魅力を披露。

大人気漫画の実写映画版『東京喰種 トーキョーグール【S】』に出演する
音楽グループ・超特急の2号車、カイこと小笠原海。
前作から引き続き主人公の親友・ヒデを演じる彼に、撮影の舞台裏を訊いた。

「もともと原作ファンなので、続編が決まったことがまず本当にうれしかったです。自分自身も続投できることが決まって幸せです。2年ぶりの撮影だったんですけど、窪田（正孝）くんと一緒に現場に入ったらすぐ役に戻れました。ヒデはとても友達思いなキャラクターですけど、僕にも似た部分があるからっていうのはあるかも。周りの人の些細な変化とか、割と気づくほうなので（笑）。空き時間はずっと窪田くんと喋ってました。意外かもしれないけど、窪田くんってめっちゃめちゃ喋るんですよ！　撮影帰りに車に乗せて送ってくれたりもして。 あとは僕、撮影のない日もけっこう現場に行ってました。本当に原作ファンなので、観られるのがうれしくて（笑）。でもそうやって現場に通っていたお陰で、シーンがかぶらない人とも仲良くなれました」

blouse¥64,000 by yohji yamamoto

ヒデは主人公・カネキと同じ大学に通う同級生。社交的な性格で、積極的にカネキを遊びに連れ出す大学生らしいキャラクターだ。カイも学生時代は同級生と楽しく放課後の予定を過ごしたという。

「友達と放課後の学校に残ってわいわい過ごすのが好きでしたね。超特急メンバーのタクヤと学校が同じだったので、よく一緒にダンスの練習をしてました。今舞台俳優をやっている友達も誘って、文化祭で一緒に踊ったりもして。学生時代を振り返ると、制服のない学校だったので着てみたかったなというのは思いますね。ブレザーより学ランかな。制服のまま友達と遊びに出かけたり……ていうか、制服デートしてみたかった！ （笑）」

t-shirt¥11,500 by stampd/nubian harajuku
harness¥14,500 by portvel/studio fabwork
pants¥59,000 by basscoutur/nubian harajuku
wire choker¥1,800 mix chain necklace¥2,500 by warp
boots¥38,500 by eytys/edström office

毎日私服で学校へ通っていただけあって、ファッションには相応のこだわりが。コレクションブランドをチェックしていて、今年の夏試してみたいスタイルについても明確なヴィジョンがあるようだ。

「Alexander Wangはずっと好きですね。今季は特に素敵だなと思いました。といってもバリバリにモード系みたいな感じとか、全身黒みたいなコーディネイトはあんまりしないんです。普段はもっとカジュアルでカラフルなものを着てます。だから今回の撮影で着た衣装は けっこう僕としては新鮮ですね。今年の夏はロンTと膝上のショーツを合わせて着たいかな。 半袖・膝上だとちょっとやんちゃすぎるかなって（笑）。女性のファッションは、昔からスキ ニーパンツが好きですね。女性らしいシルエットが素敵だなって思います」

vest¥48,000 by discovered/pr01.
turtleneck¥14,000 by dressedundressed/pr01.
pants¥104,000 by marcelo burlon county of milan/pred pr
hat¥3,000 wire choker¥1,800
mix chain necklace¥2,500 all by warp

そんな彼のこだわりを凝縮したスタイルブックが9月27日に発売される。その見どころも訊いてみた。

「僕がやりたいことを詰め込んだ本です。北京で撮影したいというのも自分から提案させてもらいました。フランス、アメリカ、スペインなんかも気になってはいたんですけど、同じアジアの大きな国に行ってみたいなという思いがいちばん強くて。最近yoikadakadaやWOO YOUNG MIなんかのアジアブランドが気になるのもありますね。北京にはがっつり4泊させてもらって、滞在中はとにかくご飯が充実してましたね。本場の中華料理をいろいろいただいて、飲茶なんかもおいしかったな。せっかくの北京なので北京ダックもいただきました。 あと、僕のホテルの部屋がかなり広いスイートルームみたいなところで、逆に寂しくなっちゃって(笑)。スタッフさんを呼んで、火鍋のデリバリーを頼んでみんなで食べました。それがいちばんの思い出かな」

最後は映画の話題に戻り、ファンなら気になっているであろう第1作のあの件について訊いてみた。窪田正孝演じるカネキにヒデが顔面を思いきり舐め回されるあのシーンは、原作・ 超特急・窪田それぞれのファンの間で大きな話題になったが、撮影現場はどんな雰囲気だったのだろうか。

「あれ、窪田くんのアドリブなんですよ！　だから僕、何も知らなくてびっくりしました。べろんべろんに舐められてますよね。原作ファンの方にも喜んでいただけたんじゃないかな（笑）。」

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STAFF

MODEL: KAI OGASAWARA(BULLET TRAIN/SDR)

PHOTOGRAPHY: TAKAHIRO IDENOSHITA

STYLING: TETSUYA NISHIMURA

HAIR&MAKEUP: TOMOYUKI SUGINO(NICOLASHKA)

EDIT: SHOKO YAMAMOTO

INTERVIEW: KON WATANABE

DESIGN: SHOKO FUJIMOTO

CODING: JUN OKUZAWA