Q. いちばん印象に残っている記念日は？
『渋沢さんの誕生日』（3月16日）は、カンカン帽を人生で一回もかぶったことがなかったので、こんなに大きいんだっていうのが印象には強く残ってます。個人的に普段から着れるっていう意味で気に入ったのは、『ボン・ジョヴィ』（3月2日）が、黒のコーデにレザーがちょっと入ってるっていうのが、すごくいいなと思いました。


Q. 表現がいちばん難しかった記念日は？
『耳の日』（3月3日）。『りんたろー。さんの誕生日』（3月6日）は、キャラが出ててわかりやすいですし、『カツオ』（3月11日）もみんな知ってるキャラクターで、『渋沢さん』（3月16日）も歴史上の人物なので、でも「耳って何で表現すればいいかな」っていうのはありましたね。結果としては耳をアピールするみたいな（笑）ことになりました。


Q. 今回の撮影で、新鮮だったヘアメイクは？
『渋沢さん』（3月16日）とか『サウナ』（3月7日）は、かぶったことのない型の帽子だったので、すごい新鮮でした。あと、『ボン・ジョヴィ』（3月2日）の髪型が、今の時代はあんまりやらない髪型なのかなと思って。NYLONさんのSNSとかを見ていて、今の時代じゃなかなかやれないファッションだったり、その独特な世界観がすごい好きだったので、今日『ボン・ジョヴィ』を撮影したとき、その世界に入れた感じがしました。


Q. 普段のスタイリングは？
服の歴史が好きで、古着の50～60年代のなるべく状態がいいやつを集めるのに一時期ハマってて。仲良い店員さんがいろいろ教えてくれるんですけど、今日着てるニットは、アメリカでおばあちゃんとおじいちゃんがやってた古着屋さんが閉店して、余った服を段ボールに詰めて部屋に置いてたのを知り合いだったから買い取ったもの、とか。ストーリーがあっていいなって。あと、昔の服の生地ってすごくいい生地を使っていて、大量生産できる服ではないと思うので、そういうところも好きで集めてます。


Q. 古い着好きになったきっかけは？
僕が学生の時は古着ってお手頃なイメージがあったので、お手頃でサイズが大きめな服がたくさんあるからっていうのが入り口ですね。一つのことを突き詰めたくなる性格で、そこから古着って言ってもなんかいろいろ種類があって、なんでこっちには魅力を感じないのに、そっちには魅力を感じるんだろう。生地の差かな。とか、いろんなことを辿っていくと、例えばレーヨン100％のシャツがあって「これってなんですか？」って店員さんに聞くと「これは何十年代の服だからレーヨン100％でできてて、襟の形が長いから70年代で」みたいなことを教えてもらうようになってから、自分でも調べ出して、そこからは見てわかるようにまでなりました。一時期はオタクになってましたね。


Q. 最近深掘りしていることはありますか？
中国語です。僕、半分台湾の血が入っていて、親は喋れるんですけど、僕自身は今まではあんまり中国語を喋りたいって気持ちはなかったんですが、自粛期間で海外の作品とかを観るようになって、「将来的に海外に行きたい」って思って。普通英語だと思うんですけど、僕は中国語をやろうって決めてからは、暇さえあれば中国語のレッスンに通ってます。


Q. 影響を受けた作品を教えてください。
『唐山大地震』っていう中国の映画で、実話をもとにして作った映画なんですけど、生まれてから観た映画の中でいちばん泣いたんですよ。僕はそれを観て、中国でやりたいって思って。演じることで、中国であったこの事件っていうのを海外の人に伝えられるってすごいなって思いました。本当に泣くので、次の日何かある時は観ない方がいいかもしれないです。