
ハイエースが広げる未来とカルチャーの可能性
髙橋海人とKAITAの夢が走り出す
トヨタのプロジェクト『Drive Your Teenage Dreams.(DYTD)*1』に
King & Princeの髙橋海人と、ダンサーやアーティスト、コレオグラファーとして活躍するKAITAが登場。
約15年来の仲である二人のコラボレーションがついに実現した。今回NYLON JAPANでは撮影前に特別インタビューを実施。
同じエンターテイメントの世界に身を置きながらも、それぞれ異なるフィールドで努力を積み重ね、頂点へと駆け上がってきた彼ら。
その再会は、もはや必然とも言える運命だった。幼い頃に描いた夢の続きを、思い出とともにハイエースに詰め込んで。
二人が目指すのは、まだ誰も見たことのない新たな景色。その先に広がる未来に、胸が高鳴る。

2019年にトヨタとSTARBASE®︎がともにスタートさせたプロジェクト。若い世代のカルチャーにどのようにしてトヨタが受け入れられるかトヨタとして新しいチャレンジ。楽しいことをしている時は、何歳になっても10代の子供のような気持ちに戻れる。 そんな瞬間を人々に提供できるように、車が楽しむことのきっかけになるように。既成概念のとらわれることなく、車が楽しい場所、楽しい瞬間をつくり、そして車の存在で楽しみたい人が集まる。そんな想いが込められている。オリジナルマーチャンダイズのリリースや、BE@BRICK、CLARKSから『STREET FIGHTER』といった幅広いコラボレーションを展開するほか、ハイエースを遊び場にする企画『PLAY HIACE』にはMatt Cab Feat. MIYACHI、BIM、s**t kingzのNOPPO、RIEHATA&K(&TEAM)など、錚々たるメンバーが登場している。


髙橋海人(以下 髙橋) 「ついに来たかっ!」でしょ⁉
KAITA 間違いない! これまで、プライベートの延長線上で一緒に踊った動画をSNSに載せることはあったけど、今回のようにしっかりとした仕事は初めてなので、すごくうれしいんです。
髙橋 僕たちは子供の頃、お互いダンスのチームを組んでいて、毎週のようにダンスで戦っていたんです。
KAITA ほかのチームはものすごく練習していたけど、僕たちのチームは練習そっちのけで遊んでいたよね(笑)。
髙橋 そう! スケボーをしたり、鬼ごっこをしたり、ご飯を食べたり……。ライバルチームのはずなんだけど、すごく仲が良くて。それが、大人になって再会して、次はお仕事で一緒に踊るとなると、お互いの親に対しての恩返しにもなるのかなと思っています(笑)。
KAITA そうだね。しかも、こんなにもクールな形で、ダンスをこだわり抜いた作品を作ることができるのはすごくうれしいです。
ーーお二人はこの『Drive Your Teenage Dreams.』企画に対して、どんな印象を持ちましたか?
髙橋 ダンスやHIP HOPのカルチャーを全面に出せる企画だからこそ、僕らが挑戦する意味があるなと思いました。僕が普段立っているフィールドの外に向けて自分のダンスが届けられるということにもすごくわくわくしています。
ーー子供の頃に出会って切磋琢磨してきた仲だからこそ、より特別な作品になりそうですね。
KAITA はい。ありがたいことに二人での露出が増えてきているのですが、今回は特にこだわり抜いたクオリティの作品になると思うので、早く皆さんにお届けしたい気持ちでいっぱいです! それに、ダンスを始めた当初はただ純粋に“好き”という気持ちだけで踊っている感覚だったんですが、月日を経てお互いいろんな経験をしてきて、こうやって再会して、また一緒にやることができているのは、それぞれが培ってきたものが、今うまく合致しているということだと思うんですよね。それもすごくうれしいです。
ーーお互いのダンスについて、出会った頃と現在では、どんな変化を感じますか?
KAITA 海人は、これまでいろんなことを経験する中で、ただそこに染まるだけでなく、自分の持っている芯をずっと大事にしている印象があったんです。それをこの数年で、よりうまくKing & Princeに投影させているなと思いましたし、海人が持っているいい意味の二面性がいよいよ表に出できているような気がします。変わっていないなって、安心しました。
髙橋 うれしい!
KAITA それに、海人のダンスを見ていると、スキルの成長を感じるのはもちろん、ものすごい現場の数を踏んできているんだなということを実感しますね。
ーー以前からお互いをライバル視していたのでしょうか。
髙橋 ライバルではないよね(笑)。
KAITA うん(笑)。リスペクトしている部分が多いので“一緒にのし上がる”という気持ちが強いですね。
髙橋 わかる! 僕もその気持ちがすごく強いですね。KAITAくんをはじめ、当時の仲間がそれぞれ違うフィールドで活躍していることって、すごく刺激的なんです。お互いが持っているものを共有しながら、どんどんシーンを引っ張っていくことができたらいいなと思っています。
ーー髙橋さんから見て、KAITAさんのダンスはどう変化しましたか?
髙橋 KAITAくんは、15年くらい前、小学5年生くらいの時は、本当に普通の男の子だったんです。どちらかというと、とにかくまじめで物静かで。
KAITA そうだね。女性3人の中に、1人僕が混じってダンスをしていて。
髙橋 そのKAITAくんが成長するにつれて、どんどん殻を破って、ダンスが弾け気味になってきて……!
KAITA 弾けてた⁉(笑)
髙橋 うん(笑)。でも、チームの中にいたからこそ、当時からそこでの空気感を大事にしているんだろうなと思っていました。チーム全体を俯瞰して、バランスを考えていたというか。でも、この何年かでKAITAくんがイケていると思うもの、KAITA節のようなものがどんどんエッセンスとして入ってきているので、今はそれがチームの中でKAITAスタイルとして確立されていて、すごくかっこいいんです。
KAITA (うれしそうに)今日は、最高にカマせそう!(笑)

KAITA ダンスを通して結構性格が変わりました。それまでずっと内気なタイプだったんですが、RIEHATAさんと出会い、幼い時から「自分の信念を持てば、やりたいことはどんどん挑戦していい」と教えてもらったんです。それからは自分に自身を持てるようになりましたし、支えてもらっている人達に感謝とリスペクトをしながら表現していくということを学ばせてくれたんです。それが今の僕の活動にものすごく反映されていますね。
髙橋 僕もRIEHATAさんに振り付けをしてもらったり、ダンスを教えてもらうことがたくさんあるんですが、RIEHATAさんのすてきなところは、“止めない”ところなんです。いいことも悪いことも、まずは経験させるんですよ(笑)。
KAITA そうそう!
髙橋 『ライオンキング』の親みたいな(笑)。
KAITA わかる!(笑)
髙橋 “自分で選択した道が、成功になるように自分でして行けばいいから”という教育なんですよね。KAITAくんはすごく前向きなんですが、そのバイヴスを感じます。
KAITA もしダンスをしていなかったら、ここまで弾けた人にはなっていなかったかもしれないですね(笑)。
髙橋 ダンスってめちゃめちゃマインドにも影響するよね。
ーーKAITAさんが思う、髙橋さんらしさはどんなところにあると思いますか?
KAITA 好き嫌いがはっきりしているところかな。きっと、いろんな経験をする中で自分の感覚が研ぎ澄まされていってるんだと思います。だから、海人が生みだす作品やパフォーマンスは、海人の“好き”が詰まっているものなので、毎回すごく楽しみなんです。
髙橋 そうなんだ。僕自身はまだ自分らしさを把握できていないんですけどね(笑)。
KAITA あはは(笑)。
髙橋 でも、本当に好きなことしかやっていないんですよ。KAITAくんが言ってくれたように、好き嫌いがはっきりとしているので、自然と自分の中で道を選んで生きているんだろうなって思います。逆に、僕がKAITAくんの“らしさ”を語るなら、ダンスも、人間的にも“熱い”ところですよね。ずっと爆発寸前!
KAITA あはは!
髙橋 踊っていたら爆発しちゃうんですよ。人間的にもめっちゃ熱くて、“一緒に輝こう”っていうオーラをまとっていて、常にエネルギーがみなぎっているんです。大人になって再会してからお互いのやりたいことや夢を共有するようになり、せっかく再会したんだから一緒に仕事ができたらいいねとずっと話はしていて。でも、その言葉だけじゃなくて、ちゃんと行動と結果で示せるのがKAITAくん。熱い人なんです。
ーー情熱が願いをかなえる力を引き寄せているのかもしれないですね。
KAITA 僕は言霊を大事にしているんです。なので、自分がやりたいことがあれば、めっちゃ言うようにしています。
髙橋 言うのってすごく簡単なんですが、それを実行する力が強いんです。ものすごくリスペクトしています。
ーーKAITAさんはKing & Princeの楽曲のコレオグラフィーも担当されていますが、そこではどんな刺激がありましたか?
KAITA 一番最初に振り付けをしたのが『moooove!!』だったんですが、これまでの活動を見たうえで一緒に仕事をしたので、あらためて海人をリスペクトしましたね。
髙橋 この時は、King & Princeが現体制になって初めてしっかり踊る曲だったので、絶対的な信頼があるKAITAくんに振り付けをお願いしました。KAITAくんも2人でチームを組んで活動しているので、2人ならではの見せ方がうまいことはわかっていたんですよね。実際にお願いしたら、ほかの振付師の方とはまた違う魅力を感じたんです。かっこいい動きの中に、あまり見たことのない面白い動きがあるんですよ。キャッチーなのにクール。やっぱすごいなって思いました。
KAITA King & Princeファンのみなさんからも温かいメッセージをいただいて、すごくうれしかったです。
ーーでは最後に、この企画を通して感じてもらいたいことを教えてください。
髙橋 KAITAくんと僕の関係性があるからこその作品になっていると思うので、ぜひ愛していただきたいです。『moooove!!』や、Instagramで踊っている弾けたダンスが多い中、今回はまた違うスタイルの踊り方になるので、僕のファンの方にも楽しんでいただけたらうれしいです。
KAITA こんなこともできるんだ! と幅の広さを楽しんでもらいたいですね。
髙橋 それに、最近はダンスそのものがメジャーな存在になってきているからこそ、これまでダンスに興味がなかった人も、すぐに挑戦できる環境にあると思います。これからは、ダンスは簡単、難しいというベクトルではなく、とにかく楽しいものなんだと思ってもらえたらうれしいですね。
KAITA 僕たちは、ダンスを通して夢をかなえてきましたが、それがダンスではなく、皆さんにとって好きなものに当てはめれば、どんな夢もかなえられるんだよということをこの活動を通じて伝えられたらうれしいですね。もちろん、最初から大きなことをするのは難しいかもしれないですが、どんなに小さなことも積み重なって大きくなりますし、うれしいことを共有して、自分の人生を彩っていけば、いつのまにか夢がかなっていて、さらに上の目標が出てくるんです。僕たちはこれからも、それをダンスで体現していきたいと思います!


MODEL: KAITO TAKAHASHI(KING & PRINCE), KAITA
INTERVIEW: KANA YOSHIDA
EDIT: SARA OMORI(CAELUM)
DESIGN: ANJU OKAWA(CAELUM)
CORDING: JUN OKUZAWA(CAELUM)