2020年は大変動があるスタートの年 新しいことを始めてみてほしい
-よく占い結果をもとに仕事や自分の行くべき道を決める人も多いかと思いますが、占いにはどう向き合っていくのがベストだと考えますか?
占いは距離感が大切だと思っています。僕が言うべき言葉ではないと思うんですけど、あまり占いに頼りすぎないほうがいいと思うんですよね。あくまでも参考程度にするくらいがいい距離感だと思います。いろんな人の手相を見させてもらった時に、売れている人、売れていない人、上手くいっている人、上手くいっていない人って手相どうこう以前に見た時のリアクションが違うんですよ。結構上手くいっている人は占いのいいところだけを信じてそれをパワーに変えていくんですよね。売れている人や上手くいっている人って「ここすごいですね、いいですね!」って褒めると「うれしい、ありがとう! そうなんだよ。自信があるんだよ」って素直に結果を受け止めてくれるんです。ただそうじゃない人は「そんなにいいこと言われてもあまり信用できないから、とりあえず悪いところとか注意したほうがいいところだけ教えて」って言うんですよね。それはたぶん、自分なんかにいいころが起きるわけがないとか、とにかく嫌なことだけ回避したいと思っているのか、すごく残念だなと思います。-運がいい人にはどういう特徴がありますか?
2つの特徴があって、1つは“運”という字は“運ぶ”ですけど、運は待っていても来ないので、足を運ぶ人、行動力がある人。もう1つは、自分は運がいいと強く信じ込んでいる人が多いですね。運が悪い人っていいことがあった時に、次は良くないことが起きるんじゃないかってブレーキをかけちゃっていると思います。それは運が悪いというよりも自信がないってことなんですよね。でも、運がいい人っていい意味でちょっとバカで(笑)。運だけはいいから、本当に運だけでここまで来たんだと本気で思っているんです。実業家の松下幸之助さん(以下幸之助さん)の有名な話がありまして。会社の最終面接になると優秀な子達が残るわけですけど、幸之助さんが絶対にする質問があって、「あなたは運がいいですか?」と聞くんですよ。その時に即答で「はい!」っていう人だけを採用していたそうです。これにはいろんな意味もありますが、そういう時に「自分は運がいいです」と言える自信があるということ。それは今日からでもできますよね。-今年NYLON JAPAN が15周年を迎えまして、年齢、ジェンダー、国境を超えて、新しいパワーを発信していく「NEW POWER NO BORDER」というテーマで発信しています。島田さんのなかでこのテーマとの共通点はありますか?
僕は手相という手にあるシワで世のなかにパワーを与えたい、明るくしていきたいと思っています。子供だろうがおじいちゃん、おばあちゃんだろうが、この世に生を受けた意味、使命ってあると思うんです。“使命”って“使う”に“命”って書きますよね。命を使うくらいのことだと思んですけど、名前も“氏名(しめい)”じゃないですか。名前って親からもらった願いがすごく込められているいちばんのプレゼントだと思うんですけど、自分の使命がわからない時は自分の名前を見てみると、親がこういう願いを託してこういうことを世のなかにやってほしいんだなって振り返ることができると思います。自分は、平和なみんなが平らな気持になることで秀でた子供になってほしいという願いで秀平なんですけど、見方によっては手の平を見るのに秀でているとかね。-これから占いを通じて挑戦したいものはありますか?
これはずっと言っていて、犬が大好きで僕自身も犬を飼っていて、実はペットサロンもやっているんですけど、人間の次は犬の肉球占いをしてみたいなって。-犬の肉球にも違いがあるんですか!?
いやー、難しいです! 難航しているいちばんの原因は、手相っていろんな線がありますけど、肉球ってただ丸いだけなんですよ(笑)。最近難航しすぎて犬の肛門とかで違いがないかなっていろいろ見てはいるんですけど、なかなか……。やっぱり僕も犬を飼っているからわかるんですけど、犬の気持ちを知りたいって飼い主の念願なんですよ。こういう性格なんだってデータを取って、インタビューしていつか実現できたらいいなって思っています。—これまでのお話で占いについてはもちろん、聞き上手になれる話の引き出し方をたくさん伺えました。今号は占い特集号なので2020年をハッピーに過ごせるアドバイスをお願いします!
とにかく“運”、つまり“運ぶ”を信じるということはひとつ言えることですね。2020年は子年で、十二支で見てもちょうど1周終わって、また新たなスタートの年。つまり新しい時代の幕開けということです。2020というのも22に通じてこれが大変動っていう年になって、時代が変わっていくまさにスタートになる年という風に占いでは言われています。根を張って、「よし! 新しい時代を進んでいくんだぞ」っていうスタートダッシュを決めていくためにも、今までずっとやりたいな、興味があったなと思っていても手が出せなかったことを始める年にぜひしてほしいなと思います。—では、来年この手相があったらいいことが起きるかも、という線はなんでしょうか?
(図に描きながら)人差し指の下に半円みたいな線が入っていると“ソロモンの環”、別名“幸運リング”と言いまして、うれしいことが起こる予兆という吉兆線。サンドウィッチマンはM-1を取る前に2人とも3本ずつ入っていたんです。そして、生命線の内側にぴょこっと上がる細い線なんですけど、これが“モテ期到来線”。モテ期って人生で何回か来るって言いますよね。みなさんモテ期というと恋愛だけって思いがちですけど、対人運が上がっているのでいいお友達とか、仕事仲間、取引先に縁があるということなのでぜひいろんな場所に顔を出してください。あとは、生命線の内側にある格子状の線、これが“イケイケ線”といって、運気上昇のサイン。これはずっとついていなかったという人が入ってくると運気が上がってきている時なので、新しいことを始める絶好のタイミングなんて言われています。また、この企画がお仕事インタビューということなので、注目してほしいのが頭脳線の先に分かれて交差する“フィッシュ”という線は、頭を使うことでいいことが起こるサイン。勉強とか資格を取るとか、お仕事でうれしいことが起こる予兆で、去年の顔でいうと、俳優の田中圭さんが大きいフィッシュが入っていたとか。薬指の下に米印があったら3000種類以上ある手相のなかで、いちばんラッキーな“スター”という線。これはとてつもない幸運の予兆ということで、宝くじの高額当選者によく現れるなんて言われています。これはほとんど入ることがないんですけど、もし1個でもあれば来年大当たりするかもしれないですね。※本人作
-来年これらの手相に注目ですね。
そうですね、あると思ったら出てくるんで! ひな壇芸人とかで、全然入っていないのに「フィッシュ入ってますね!」っていう人もいますから(笑)。自分は運がいいと思っているから全然ツルツルなのに「これってスターだよね!」って言ってくる人もいますからね。でもそういう思い込みも大事だなって思います。スタートの年。どんどん新しいことにチャレンジすれば、今後にもつながっていくはず。 | |
対人運が上がる出会いの年。別名、“モテ期”ともいうので、人脈作りなど人付き合いを大切にすれば幸運が舞い込む。 | |
花が開くご褒美の年。運の後押しがあるから、何をやっても成功するはず。迷わずに思い切って行動すると◎。 | |
地固めの年。今の環境のなかで初心に戻って、身体も仕事も人間関係ももう1度基礎作りに励む時。 | |
転機の年。今までよりももう1つ上を目指してチャレンジしてみよう! 転職を考えている人は今年が転機かも!? | |
自己犠牲の年。みんなが嫌がる仕事を率先したり、人のために自分を後回ししてでも頑張ってみよう。 | |
自己投資の年。様々な引き出しを作るために、努力するべき1年。習い事や資格をするにはぴったり。 | |
過去の頑張りが報われる年。自分のやりたいことだけではなく、舞い込んできた仕事を楽しんでこなしてみて。 | |
けじめの年。今までの集大成でもあり、別れの時でもある。自分にとって何が必要なのか断捨離をする時に最適。 |
島田秀平/Shuhei Shimada 1977年12月5日生まれ。ホリプロコム所属の手相占い師芸人。1,000人以上の芸能人の手相を鑑定した。ユーモア溢れる「島田流手相術」が人気となり、テレビ・雑誌などで精力的に活動中。2019年8月1日よりYouTubeチャンネル『島田秀平のお怪談巡り』がスタート。登録者数5万人を突破する。(2019年12月現在) YouTubeチャンネル『島田秀平のお怪談巡り』 |
INTERVIEW&EDIT: KAHO FUKUDA
DESIGN: AZUSA TSUBOTA
CODING: JUN OKUZAWA