が、表参道のカルチャースペースCOMMUNE 2ndで3/7(火)まで開催中。世界中の民族にフォーカスを絞り撮影されたフォトグラフィーと現地でレコーディングされたサウンド。この2つのメディアが交わり作り出される空間で、私たちはある1つのドラマに出会うことになる。
失われつつある光と溢れる想いに生きる音
このプロジェクトでフィーチャリングされるのは、これまで70カ国以上を旅し、そこで出会う人々や彼らの生活を撮影してきた民族写真家の廣瀬公章。しかし彼の目は今、フォトグラファーという職業でありながら光を捉えることが徐々に難しくなってしまっている。「いつかレンズを覗くことができなくなってしまう日が来ても、切り取ってきた瞬間を彼自身がいつでも感じられるように」という願いを込め、実娘の廣瀬彩名は父と一緒に世界中を旅することを決意。そして同じ時を音で記録していこうと、フィールドレコーディングをスタートする。
録り溜められた音の素材は、『ヒカリノオト』開催に向けて18人のミュージシャンによって18つの音楽へと生まれ変わる。揺れる木々、川の水面を打ち付ける雨、鮮やかな小鳥のさえずり、子供達の笑い声、古き良き伝統楽器、洗練された歌声…それらはベルリン、メルボルン、アボリジニの聖地、ムルシ族の村、アマゾンの入り口など2人が訪れた場所でしか聞くことのできない、その瞬間を生きる様々なサウンド。そして人種も言語も文化も違う人々の姿を収めたフォトグラフィーからイメージを膨らませ、音楽家たちはスペシャルな1曲をこの家族に捧げた。
会場では18種類のアナログレコード風の天板の中から、自分の手でお気に入りの1枚をディグり、天板のない椅子に装着する「JUKE CHAIR」という体験方法で、写真と音楽の組み合わせを楽しむことができる。18つの世界観がフォトグラフィーと各々のハーモニーを生み出し、参加者の想像力を刺激する。そして体験することで関わる全ての人たちの想いに触れ、人の温かさを感じるだろう。
《tami zineについて》
「生きた音」が収録されたvinyl付きのzineを会場にて数量限定発売。音を録ったその場所で生きる人々と廣瀬彩名がどう接していたのか、どうやってこれらの音が生まれたのか、アナログな"人とのつながり方"が垣間見える、不器用で不恰好な、そんな写真たちが収められている。
ヒカリノオト
@COMMUNE 2nd
date. 2017.3.3(fri)~2017.3..7(tue)
open. 11:00~22:00
add. 東京都港区南青山3-13
artist. Kimiaki Hirose / Ikuko Hirose / Ayana Hirose
musician. Akatana (Berlin) /AKNL (Berlin/Osaka)
Ara Koufax (Melbourne) / Concentration (Melbourne)
Daisuke PAK (Berlin) / galcid + Hisashi Saito (Tokyo)
Leona Kashiwagi (Tokyo) / NEMO (NY) / NORIAKI KIHARA (Tokyo)
Ombossa (Montreal/Berlin) / Red pig flower (Berlin) / Seiho (Osaka)
SEKITOVA (Osaka) / Shoin Miyamoto (Osaka) / SINCiLOW (Osaka)
takayuki kurita (Berlin) / Yasuhisa (Berlin/Osaka)
Yutaka Sakamoto Sub Human Bros (Berlin)
www.tamitamitami.com
-Credit
Artist : 廣瀬 彩名 (Ayana Hirose)
Producer : 坂本 麻人 (Asato Sakamoto)
Project manager : 大石 真理子 (Mariko Oishi)
Planner : 福地 諒 (Makoto Fukuchi)
Graphic designer : 渡辺 明日香 (Asuka Watanabe)
Architect : 新城 宏明 (Hiroaki Arashiro)