CULTURE
2017.07.14
自然発生で生まれる創造の種 渋谷を拠点にするガールズクリエイター3人が集う『Girl’s Creator Fes』
そう思わせてくれる、新世代の女性クリエイターたちが集まるエキシビジョン『Girl’s Creator Fes』が吉祥寺で開催されている。混沌の街・渋谷を拠点に、何にも囚われない発想でそれぞれの表現を生み出す3人の女性。“doodle(悪戯書き) artist”を名乗り、中毒性のある作品を産み出すYUK。日本の芸術大学の最高学府・武蔵野美術大学で金属工学を学び、独自のジュエリーデザインとZINE製作、そしてNYLONブロガーとして言葉を紡ぎ自己表現の網を広げるRiko Tanaka。繊細な造形で見る者を魅了するヘッドドレスデザイナー 田部井 志保。まさに今産声を上げ始めた新しいクリエイションが、吉祥寺PARCO B2F パルコブックセンターの一角に奇跡的に集まった。
パルコブックセンターは、もともと国内外のクリエイティヴな書籍が多く揃う場所。現在はリニューアルで更地となっている渋谷パルコの同店は、クリエイターや編集者、美容・芸術系の学生にとってはリファレンス探しの聖地のような存在だった。吉祥寺店もまた、その方向性を受け継ぐ存在だ。エスカレーターでB2Fへ向かうと、正面に展示スペースが出迎えてくれる。実際の作品を間近で見られることはもちろん、タイミングが合えばクリエイター本人が在廊して作品を解説してくれることも。商業施設内の書店としては珍しいこと。
取材日には、Riko Tanakaが在廊。今回展示しているジュエリーやZINE、そしてイベント自体について話を聞くことができた。
ーーこのイベントに参加したきっかけは?
「『Girls in SHIBUYA』という、渋谷の女性クリエイターにフィーチャーしたフリーマガジンに取り上げていただき、その流れでお声がけいただきました。このイベントは、『Girls in SHIBUYA』のローンチイベントなんです」
ーー今回展示した作品について教えて
「ジュエリーとZINEの新作をこのために製作しました。ジュエリーは、粘土のパーツと金属を組み合わせて製作。ZINEは『=(イコール)』をテーマに、NYと東京で撮影しました」
ーーイベントを通じて得たものは?
「他分野のクリエイターの方と知り合えるのはもちろん、見に来てくれた人ひとりひとりから作品の感想をもらえるのは本当に貴重なこと。在廊できない時にも、置いてあるノートにメッセージを残してもらえたり、次の製作の励みになることばかりです」
イベントの開催期間は7月17日(月)まで。最終日にはクリエイター全員が在廊し、ワークショップも開催予定。Rikoはジュエリーのセミオーダー会も行う予定だとか。
屈託ない表情で語る彼女の頭の中には、もう次のクリエイションへのイメージが湧き上がっているよう。私達は、今日本中が見据える2020年よりもさらに先を担う、彼女達のスピードについていかなければならない。この展示スペースを訪れるのは、そのスピードを体感するいい機会になるはず。
INFO
Girl’s Creator Fes
@吉祥寺パルコB2F パルコブックセンター
date. 2017.07.10(mon)-07.17(mon)
place. 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-5-1
tel. 0422-21-8122
Riko Tanaka
blog. www.nylon.jp/blog/riko
Instagram. @r_k_t_n_k
text sho ikoma