CULTURE
2013.05.02
『ウィ・アンド・アイ』
笑えるけど心に何かが突き刺さる。ミシェル・ゴンドリー最新作 |
監督・脚本 |
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ミシェル・ゴンドリー監督作と言えば、『エターナル・サンシャイン』『恋愛睡眠のすすめ』『僕らのミライへ逆回転』など、ちょっぴり奇抜なアイデアとたくさんのユーモア、そして想像力あふれる映像が魅力的。 そんな彼の新作『ウィ・アンド・アイ』は、過去作品と比べるとちょっと意外!? バスの中という限られた空間で繰り広げられるドキュメンタリーのような学生たちの会話がメイン。ではあるけれど、やはりミシェル・ゴンドリー! たとえ国は違っても「こういう風景見たことある」という、ありふれた日常にある誰もが感じたことのある感情──若さゆえの虚勢や不安や残酷さ、繊細な心の動きをリアルに伝えてくる。忘れていた感情を刺激してくれる一作。
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text rie shintani