CULTURE
2013.05.24
『アンチヴァイラル』
憧れの人から採取したウイルス、感染してみる? |
監督・脚本 |
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憧れている人と同じモノを持ってみたり、ヘアスタイルを真似てみたり、少しでもその憧れの人に近づきたいと思うのはごくふつうの感情。けれど、その憧れが強すぎたら?『アンチヴァイラル』は“憧れ”が度を過ぎるとどうなるのか──“究極のつながり”がテーマの、SFのようなホラーのようなサスペンスのような、何とも不思議な映画。主人公のシド(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)は、憧れのセレブリティを死に至らしめたウイルスを手に入れ、自分も感染。そして、そのウイルスをめぐる陰謀に巻き込まれ……。グロテスクなシーンもあるけれど映像や色彩はとても美しく、独創的すぎる世界の結末を覗かずにはいられない! 鬼才デイヴィッド・クローネンバーグの血を受け継いだ、長男ブランドンの監督デビュー作としても注目!
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text rie shintani