CULTURE
2013.05.31
『イノセント・ガーデン』
観ているこっちまで感覚が敏感になってしまう官能ミステリー |
監督 |
|||||
映画ファンのあいだでは、『オールド・ボーイ』で知られる韓国の奇才パク・チャヌクが“ハリウッドで映画を撮った!”と、注目を集めている『イノセント・ガーデン』。圧倒的な映像美とそれにひけをとらない恐怖が混ざり合った、いろんな意味で驚かされるミステリー。 主人公は鋭い感覚を持った少女インディア(ミア・ワシコウスカ)。彼女の18歳の誕生日をきっかけに、彼女が持つ“ある秘密”が明らかになっていくのだけれど、その秘密が衝撃的なのはもちろん、インディアの敏感すぎる感覚の表現がこれまた衝撃的! 蜘蛛が脚をはっていく感覚、木々のざわめきが聞こえる感覚……といった彼女ならではの不思議な感覚がとても官能的で、観ているだけで五感を刺激される! もうひとつ驚きなのは、この脚本は人気テレビシリーズ「プリズン・ブレイク」の主演で有名なウェントワース・ミラーであること。8年の歳月をかけてペンネームで執筆していたそう。
|
text rie shintani