CULTURE
2014.02.21
おしゃれなヒロインにクギ付け♡ ガーリー映画特集
十代の女の子にとって、かつて十代だった女性にとって、当時の自分よりも年上の男性は素敵に映るもの。退屈な毎日から連れ去ってくれるとか、大人の社交場を教えてくれるとか、いろいろ、色々、イロイロ……。
『17歳の肖像』のジェニー(キャリー・マリガン)もそう。どしゃぶりの雨の日に出会ったデイヴィッド(ピーター・サースガード)との偶然の出会いを機に大人の自由な世界に惹かれ、オックスフォード大学に進学するという目標もいつの間にかどうでもよくなって、彼との人生を考え始めてしまう。でも、本当にそれでいいの? 恋は盲目というけれど、大事なことが見えなくなってない? 早く大人の女性になりたくて、大人っぽいスタイルやメイクをしたり、背伸びをしたことのある人なら誰でもジェニーに共感する、恋のトキメキと人生の教訓が詰まった青春映画。
『17歳の肖像』的ガーリースタイル
ジェニー役のキャリー・マリガンがデイヴィッドと出会ってから着こなす衣裳はどれも素敵で、あどけない高校生が変身する姿にドキッ。オードリー・ヘプバーンを意識したようなアップのヘアスタイルにエレガントでかわいいドレス、特にデイヴィッドとパリで過ごしたときのドレスはとびきりかわいい!
『17歳の肖像』 発売中 価格:¥2,500(税込) 発売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント |
監督
ロネ・シェルフィグ
出演
ドミニク・クーパー
アルフレッド・モリーナ
キャリー・マリガン
ピーター・サースガード
運命の恋を追いかけているのは、ふつうは女の子の設定が多いけれど、『(500)日のサマー』はその逆。夢見ているのは男の子の方で、しかも彼が恋したキュートな女の子は真実の愛を信じていなくて……。
デートもした、キスもした、セックスもした仲であっても、相手から「つき合っている」とか「恋人だよ」といった言葉がないと、自分は相手にとってどういう存在なの?って不安になるもの、2人の関係性をはっきりさせたくなるも、それが恋というもの。主人公トム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)もそんな恋に陥ってしまったひとり。
建築家を夢みながらグリーティングカード会社に勤めるトムは、秘書として入ってきたサマー(ズーイー・デシャネル)にひと目ぼれ。サマーとイイ関係になったものの、好きだけれど恋人は必要ないと言うサマー。幸せな日、苦しい日、サマーとの500日を綴ったこの物語は、片想いと失恋を経験した人なら誰もがトムの気持ちに自分を重ねて、恋モードになって、“愛”って何なのかを考える。恋に悩んでいるときに何度も見返したくなる1作。
『(500)日のサマー』的ガーリースタイル
派手すぎないけれど、デザインや色に個性があって、どことなく品があるサマーの衣裳を素敵に着こなすのは、ファッション・アイコンとしても支持されているズーイー・デシャネル。無造作にみせる感じもサマーのお洒落ポイント。60年代を意識したヘアスタイルもいい!
『(500)日のサマー』 発売中 価格:¥1,490 (税込) 発売元:20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント 販売元:20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント |
監督
マーク・ウェブ
出演
ジョセフ・ゴードン=レヴィット
ズーイー・デシャネル
ジェフリー・エアンド
マシュー・グレイ・ガブラー
©2012 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
伝説的ロックスターの父親の遺産でニューヨークのアップタウンで何不自由なく暮らしていたモリー(ブリタニー・マーフィ)の生活は、ある日一変。財産管理人に遺産を持ち逃げされ無一文になってしまう! 働くための何の取り柄もないモリーは、女性レコードプロデューサーの娘レイ(ダコタ・ファニング)のベビーシッターをすることに。でも、自由奔放な22歳のモリーとは真逆、レイは8歳にして人生を達観したような超生意気な子供だった。しかも細菌恐怖症で健康オタク、幼い頃から精神科に通うというある意味問題児!
水と油、まったく気の合わないように見えた2人にも共通することがあって……。寂しくても「寂しい」と言えなくなっていたレイの心をモリーが溶かし、モリーもまたレイと居ることで自分に何ができるのかを探しだしていく。一見、カワイイだけのお気楽ムービーに見えるけれど、実はモリーとレイそれぞれが大切なことを教えてくれる、意外とジーンとさせられちゃう! 子供のような大人と大人のような子供が心を通わせていく、とっても爽やかなハートフルドラマ。
『アップタウンガールズ』的ガーリースタイル
モリーがレイの子守りする初日シーンに来ていた刺繍&スパンコールをあしらったデニムのサロペットロングスカート、フリマのシーンで着ていた大胆デザインの白いワンピースなど、モリーの服はどれも個性的なセンスが光ってる!
『アップタウン・ガールズ <特別編> 』 発売中 価格:¥1,490 (税込) 発売元:20世紀フォックス ホームエンターテイメント ジャパン 販売元:20世紀フォックス ホームエンターテイメント ジャパン |
監督
ボアズ・イエーキン
出演
ブリタニー・マーフィ
ダコタ・ファニング
マーリー・シェルトン
伝説的ロックスターの父親の遺産でニューヨークのアップタウンで何不自由なく暮らしていたモリー(ブリタニー・マーフィ)の生活は、ある日一変。財産管理人に遺産を持ち逃げされ無一文になってしまう! 働くための何の取り柄もないモリーは、女性レコードプロデューサーの娘レイ(ダコタ・ファニング)のベビーシッターをすることに。でも、自由奔放な22歳のモリーとは真逆、レイは8歳にして人生を達観したような超生意気な子供だった。しかも細菌恐怖症で健康オタク、幼い頃から精神科に通うというある意味問題児!
水と油、まったく気の合わないように見えた2人にも共通することがあって……。寂しくても「寂しい」と言えなくなっていたレイの心をモリーが溶かし、モリーもまたレイと居ることで自分に何ができるのかを探しだしていく。一見、カワイイだけのお気楽ムービーに見えるけれど、実はモリーとレイそれぞれが大切なことを教えてくれる、意外とジーンとさせられちゃう! 子供のような大人と大人のような子供が心を通わせていく、とっても爽やかなハートフルドラマ。
『ルビー・スパークス』的ガーリースタイル
白やターコイズカラーのワンピースに紫のカラータイツをセレクトするなど、ルビーのワンピースとタイツの色の組合せがアートすぎ! 可愛すぎ! ラフなパンツスタイルや家着のスタイルもたまらんくキュート!
『ルビー・スパークス』 発売中 価格:¥1,490 (税込) 発売元:20世紀フォックス ホームエンターテイメント ジャパン 販売元:20世紀フォックス ホームエンターテイメント ジャパン |
監督
ジョナサン・デイトン
出演
ポール・ダノ
ゾーイ・カザン
アネット・ベニング
アントニオ・バンデラス
©2013 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
お祭りを控えた港の田舎街ロシュフォールを舞台に、ヒロインのソランジュとデルフィーヌという美しい双子の姉妹がそれぞれ運命の恋人を探していく、ロマンチックなフレンチ・ラブストーリー。感情を歌と踊りに乗せて伝えるミュージカルはちょっと苦手、という人もいるかもしれないけれど、ソランジュは音楽家、デルフィーヌはバレリーナ、しかも街全体がお祭りムードなのでミュージカルミュージカルしていないというか、ミュージカル初心者にもおすすめの1本。
1967年に作られたかなり昔の映画。でも、決して古めかしくなく、双子の姉妹の色違いのお揃いのドレス、お揃いの帽子、お揃いの靴……ピンク、ブルー、イエローなどの華やかなパステルカラーがとても鮮やかに映し出される。また、いまやフランス映画界の大女優のカトリーヌ・ドヌーヴ(デルフィーヌ役)と、彼女の実の姉であるフランソワーズ・ドルレアック(ソランジュ役)が双子姉妹を演じているのも説得力があっていい!
『ロシュフォールの恋人たち』的ガーリースタイル
Aラインのクラシカルなワンピースをはじめラインのきれいな洋服にうっとり。一番の特徴は、いろんな色を組み合わせるのではなく、ひとつの色をベースにコーティネイトしていること。姉妹以外の衣裳、カフェ店員や水兵の制服も可愛い!
『ロシュフォールの恋人たち』 発売中 発売元:ハピネット 販売元:ハピネット 価格:¥4,700(税抜) |
監督
ジャック・ドゥミ
出演
カトリーヌ・ドヌーヴ
フランソワーズ・ドルレアック
ジーン・ケリー
ジョージ・チャキリス
ジャック・ぺラン
ダニエル・ダリュー
ミシェル・ピコリ
グローヴァー・デイル
©Cin -Tamaris
人の欲望というのは理解しがたいもので、好きになってはいけない人を好きになったり、平穏な生活を送っているのに敢えて危険な道に足を踏み入れたりしてしまうことがある。1967年の傑作映画『俺たちに明日はない』のヒロインのボニー(フェイ・ダナウェイ)もまさにそう。偶然に出会ったならず者のクライド(ウォーレン・ベイティ)にビビッと刺激を受けてしまった彼女は、なんと彼の相棒となり銀行強盗犯に!
拳銃を突きつけて「金を出せ!」と脅しては逃げてをくり返す警察に追われる犯罪者であっても、貧しい人はターゲットにしないからヒーローのような存在でもあって──。そんな、どこかで聞いたような見たようなストーリーではあるけれど、時代が1960年代だとそのすべてが新鮮に映るもの。
そして、2人が逃亡する車も衣裳も街並も、当たり前だけれどすべてがアメリカン・クラシックで、そういう古い世界にこそ新しい発見があったり。ボニーの衣裳はもちろん傑作といわれる映画を観てみるいいチャンス!
『俺たちに明日はない』的ガーリースタイル
シンプルなジャケットにロングスカートというボニーの大人っぽいジャケット使いやベレー帽の組合せ方など、クラシック・スタイルが素敵。特に、逃亡直後にボニーが着ているベレー帽、ニット、スカーフ、タイトスカートは絶妙なコーディネイト。
『俺たちに明日はない』 発売中 価格:¥2,381(税抜) 発売元:ワーナー・ホーム・ビデオ 販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ |
監督
アーサー・ペン
出演
ウォーレン・ベイティ
フェイ・ダナウェイ
ジーン・ハックマン
エステル・パーソンズ
©2011 Relativity Media, LLC. All Rights Reserved.
text rie shintani edit saki yamada