CULTURE
この17歳のヒロインに共感する!『さよなら、退屈なレオニー』
『さよなら、退屈なレオニー』
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あーっ、もう、ここから抜け出したい! 何をしたいのかハッキリしていないけれど、とにかくココではない何処かに行きたい! 私の人生こんなはずじゃない──。そんなふうに、今いる場所から別の場所へ行きたいと思うことは、誰にでもあると思います。
『さよなら、退屈なレオニー』のヒロイン・レオニー(カレル・トレンブレイ)は、海辺の小さな街で暮らす17歳。高校卒業を1ヵ月後に控えていますが、何をしたいのか分からなくて、卒業後どうするのか決まっていません。母親は口うるさくて、DJをしている養父のことは好きになれなくて、大好きな実父はある理由から遠い街で働いていて、自分自身に対する苛立ち、自分を取り巻く大人たちへの苛立ちが募っていきます。
そんなある日、レオニーは街のダイナーでヒゲ面の無口な中年男性スティーヴ(ピエール=リュック・ブリラント)に興味を持ちます。そして、母親と暮らしながら実家でギターを教えているという彼からギターを習うことに。スティーヴとの出会いは孤独で退屈に満ちたレオニーの日常を変えますが……。
この映画は「青春映画のスタイルを借りて今の世界の姿を描きたかった」と監督のセバスチャン・ピロットが語っているように、レオニーの日常を描きながらも、養父、実父、スティーヴ、3人の大人の男性との関わりを通じて、彼女がどんな人生を歩こうとするのか、その一歩を目にすることができます。17歳の少女の話ですが、“今”の自分や“今”いる場所に納得できなくて悶々としている人々に、きっと響くはずです。
レオニーの不機嫌度 |
★★★★☆
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スティーヴのいい人度 |
★★★★★
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なんか共感しちゃう度 |
★★★★☆
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監督・脚本
セバスチャン・ピロット
製作
ベルナデット・ペイヤール
マルク・デーグル
出演
カレル・トレンブレイ
ピエール=リュック・ブリラント
フランソワ・パピノー
リュック・ピカール
マリー=フランス・マルコット
配給
ブロードメディア・スタジオ
2019年6月15日(土)より、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
©CORPORATION ACPAV INC. 2018
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