CULTURE
人気俳優と美しいサーファー少年の共演『ブレス あの波の向こうへ』
『ブレス あの波の向こうへ』
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夏にぴったりの映画を紹介します。ドラマ「メンタリスト」や映画「プラダを着た悪魔」(アン・ハサウェイ演じる主人公を誘惑する色男役)などで知られるサイモン・ベイカーが主演&監督&製作&脚本を兼ねたオーストラリア発のサーフ・ドラマ『ブレス あの波の向こうへ』です。
サイモン・ベイカーの演じる伝説のサーファー・サンドーが主人公ではあるのですが、物語の中心となるのは2人の青年。読書好きで内向的なパイクレット、好奇心旺盛で負けず嫌いなルーニー、まったく性格の異なる彼らですが、ある日サンドーと出会いサーフィンに夢中になっていきます。
夢中になれる“何か”を見つけることで、人はその瞬間からどんどん輝きを増していくものです。パイクレットとルーニーの場合は十代という多感な年頃ということもあり、サーフィンの楽しさにハマっていくだけでなく、友情の間に生まれるライバル心、サンドーや彼の妻イーヴァ(エリザベス・デビッキ)という大人に対する憧れ……さまざまな感情が十代の成長として描かれています。その輝き(トキメキ)や葛藤は誰もが共感するものばかり。
そんな普遍的なドラマと共に映し出される美しいオーストラリアの海や自然も見どころのひとつになっています。まるで自分も海にいるような、海からサーファーたちを見ているような、そんな臨場感を生み出しているのは、演じる俳優たちがサーファーだから。サイモン・ベイカーはニューサウスウェールズ州の大会で優勝するほどの腕前で、パイクレットとルーニー役のサムソン・コールターとベン・スペンスもサーファー。この映画にとって「俳優がサーフィンを修得するよりもサーファーが演技を学ぶほうがいい」というサイモン・ベイカーの判断で、演技未経験の青年が映画デビューを果たしたというわけです。
海とサーフィンと青春──夏にぴったりなドラマであることはもちろん、成長する瞬間、輝く瞬間を目にすることで、自分自身の“何かに挑戦したい”というスイッチも押してもらえる──。また、サムソン・コールターという俳優の誕生の瞬間という意味でも注目してほしい映画です。
青春度 |
★★★★★
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冒険度 |
★★★★☆
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恋愛度 |
★★★☆☆
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監督
サイモン・ベイカー
脚本
ジェラルド・リー
サイモン・ベイカー
ティム・ウィントン
音楽
ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
撮影
マーデン・ディーン
出演
サイモン・ベイカー
エリザベス・デビッキ
サムソン・コールター
ベン・スペンス
リチャード・ロクスバーグ
配給
アンプラグド
2019年7月27日(土)より、新宿シネマカリテ他全国順次公開
©2017 Screen Australia, Screenwest and Breath Productions Pty Ltd
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