CULTURE
2019.08.09
現代アートの裏側を知る!そして驚く!『アートのお値段』
『アートのお値段』 | |||||||
アートとは何か? 美術展で目にする絵画もアートだし、街で見かけるポスターだってアートだし、アーティストが有名無名関係なく、所有する本人が「これは自分にとって価値のある作品だ」と思えば何だってアートになる。日常のなかにアートはあふれていてとても身近な存在だ。
今回ピックアップした『アートのお値段』は、そんな現代アートのマーケットはどう構築されているのか? アートはいつから商品になったのか? 誰が何のために買っているのか? そもそもアートの値段はどうやって決まっていくのか? 現代アートの裏側を追いかけたドキュメンタリーだ。 「すべてのアーティストに共通する魔物は金だろう。金がないのは地獄だが、皮肉なことに金があっても地獄になりうる」「芸術と金の関係には昔から興味を抱いていた」「その関係を探る映画を作りたいとずっと思ってきた」「この映画は数年にわたり美術界を彷徨った、まさにその記録だ」と語るのは、『マイ・アーキテクト ルイス・カーンを探して』でアカデミー賞にノミネートされたナサニエル・カーン監督。多くの人が抱いでいるであろうアートに関する疑問を、アーティスト、オークショニア、コレクター、ギャラリスト、キュレーター、美術界の有力者たちにダイレクトに投げかけながら、アートとお金の関係を探っていく。200点近い近現代アートの傑作が次々に登場するのも見どころだ。
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監督 ナサニエル・カーン 制作 ジェニファー・ブレイ・ストックマン デビ・ヴィッシュ カーラ・ソロモン 製作総指揮 レジーナ・K・スカリー 出演 ラリー・プーンズ ジェフ・クーンズ エイミー・カペラッツォ ステファン・エドリス 配給 ユーロスペース 2019年8月17日(土)より、渋谷・ユーロスペース他全国順次公開 |
artonedan.com
TEXT RIE SHINTANI