CULTURE
エルトン・ジョンの人生と音楽にふるえる『ロケットマン』
『ロケットマン』
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エルトン・ジョン──グラミー賞を5度受賞し、『ライオン・キング』(’94年)の主題歌「愛を感じて」ではアカデミー賞歌曲賞を受賞、代表曲「ユア・ソング(僕の歌は君の歌)」は世代を超えて歌い継がれ、シングル&アルバムの総売上は全世界で3億枚以上、最も売れたソロ・アーティストのひとりでもある。
映画『ロケットマン』は、そんなエルトン・ジョンの半生を描いたミュージカル・エンターテイメントだが、単なる伝記ではなく、単なるミュージカルでもなく、彼が作り出す音楽がなぜこんなにも人々の心を動かすのかをファンタジーと現実を織り交ぜて描いている。
珠玉の名曲と共に紡がれるのは、子供時代から1970年代の黄金期を経てリハビリ施設に入所する1990年までの物語。イギリス郊外の田舎町で生まれ育ち、天才的な音楽センスを見いだされて国立音楽院に入学、作詞家バーニー・トーピンとの運命的な出会いによってスターにのし上がるが、本当に愛されたい人に愛されてこなかったこと、自身のイメージやセクシュアリティをめぐる葛藤、そしてさまざまな中毒の経験……輝かしい功績の裏には耐えがたい苦しみや哀しみもあった。知っているようで知らないエルトン・ジョンに驚くはずだ。
エルトンを演じるのは『キングスマン』シリーズで主役を演じたタロン・エガートン。5ヵ月間ボーカルとピアノのレッスンを受け、22もの名曲群を自らの声で歌い上げた。監督は『ボヘミアン・ラプソディ』で最終監督を務めたデクスター・フレッチャー。また、エルトン・ジョン自身も製作総指揮として名前を連ねている。
名曲がどのように誕生したのかをドラマとして描く音楽映画が多いなかで、この『ロケットマン』がそれらと異なるのは、エルトン・ジョンがどんな人生を歩んできたのかを描きながらも、彼が人生の浮き沈みのなかでどんな感情を抱いていたのか、感情を彼自身の音楽(曲と歌詞)で表現していることだ。どのジャンルにも属さない“エルトン・ジョン”というジャンルの映画と言えるだろう。
エンタメ度 |
★★★★★
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ファッション度 |
★★★★★
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メッセージ度 |
★★★★★
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監督
デクスター・フレッチャー
脚本
リー・ホール
製作
マシュー・ヴォーン
エルトン・ジョン
出演
タロン・エガ-トン
ジェイミー・ベル
ブライス・ダラス・ハワード
リチャード・マッデン
配給
東和ピクチャーズ
宣伝
ガイエ
2019年8月23日(金)全国ロードショー
©2018 Paramount Pictures. All rights reserved.
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