CULTURE
口コミで全米大ヒットの青春映画『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』
『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』 |
なんて愛おしい映画なんだろう──観た人はきっとそんな温かい感情を抱くと思うんです。
主人公は13歳のケイラ(エルシー・フィッシャー)。中学校最後の一週間を迎えたケイラは「クラスで最も無口な子」に選ばれてしまいます。みんなと繋がりたくてSNSを駆使したり、人気者の女子生徒に声をかけてみたりするものの、自分をどう出していけばいいのか分からずにいる、とても無器用な女の子。そんなケイラの日常を描きながら、自分らしいってどういうこと? コミュニケーションってどうやってとればいいの? 自分自身を知っていく物語です。
今のティーンエイジャーがどんな悩みやコンプレックスを抱えているのかが分かるだけでなく──クラスメイトとうまく話せない=会社の同僚とコミュニケーションが取れない大人にも置き換えられる、SNSにアップするために何かをするような日常に疲れてしまっている……どの世代にも響くテーマが描かれています。ケイラに共感しながらエールを贈って、そして勇気をもらえるような、そんな愛しい気持ちに包まれるはずです。
タイトルの“エイス・グレード”とは8年生のこと。アメリカでは、小・中・高の区切りが、5・3・4年、もしくは6・2・4年というのが一般的で、8年生が中学生最後の学年。中学から高校へ移り変わる時期、8年生のケイラが映し出されます。また、ケイラがYouTubeのポストで「またね、バイバイ」という意味合いで使っている「グッチー!」というセリフは、撮影中にケイラ役のエルシーが「good」の代わりにさりげなく言った言葉を監督が気に入ってセリフに取り入れたそうです。
監督のボー・バーナムは、俳優・監督・コメディアン・ミュージシャンとして活躍、とても多彩ですが、もともとはユーチューバーとしてキャリアをスタートさせた異色の経歴の持ち主。映画監督デビュー作となる本作は、監督自身の経験を活かし、いつの時代にもある十代の迷いや悩みを、現代らしい表現を取り入れて描いた、新しいけれどスタンダードな青春映画です。だからきっと、どんな人にも届く!響く!
数々の俳優&監督が絶賛してる度 |
★★★★★
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「グッチー!」を使いたくなる度 |
★★★★☆
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エルシーの演技が素晴らしい度 |
★★★★★
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監督・脚本
ボー・バーナム
出演
エルシー・フィッシャー
ジョシュ・ハミルトン
エミリー・ロビンソン
ジェイク・ライアン
配給
トランスフォーマー
9月20日(金) ヒューマントラストシネマ有楽町、シネクイントほか全国ロードショー
©2018 A24 DISTRIBUTION, LLC
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