CULTURE
彼女たちの友情、理解できる!?『サラブレッド』
『サラブレッド』
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この『サラブレッド』という映画で描かれていることを、すんなり理解するのは難しいかもしれません。ですが、難しそうな映画ほど、あと少しで理解できそう、これってこういうことなのかな、そんなふうに思考回路をかき乱してくれる面白さがあります。しかもこの映画は、主人公の年齢により近いほうが、彼女たちの間に生まれる友情を捉えやすいのではないかと思うのです。だから挑戦してみて欲しい。
キャッチコピーに「3つの秘密、2つの裏切、1つの事件が絡み合うスタイリッシュ・サスペンス」とあるように、幼なじみのアマンダ(オリヴィア・クック)とリリー(アニャ・テイラー=ジョイ)が久々に再会することで起きた“ある事件”が描かれます。
強烈な個性を持っているがゆえに社会からのけ者にされていたアマンダ、上品で洗練された上流階級のティーンエイジャーに成長したリリー。幼なじみとはいえ2人はまったくタイプが違いますが、リリーが抑圧的な継父を憎んでいると発覚したことをきっかけに心を通わせ、そしてドラッグの売人ティム(アントン・イェルチン※)を雇って継父の殺害を依頼することに……。
アマンダにはもともと感情がなく、空腹と疲労を感じることはあっても喜びや悲しみ、怒り、他者への恋愛感情を抱いたことがない、感情を持っているように“見せかけて”生きています。一方、リリーは名門校に通いながら一流企業でのインターンも経験、社会に順応しているように見えますが、実は問題を抱えています。リリーは感情に左右されずに生きるアマンダに憧れ、アマンダは社交的で感情を持ったリリーに憧れている──互いに惹かれ合うことで、彼女たちが持つ“隠れた邪悪さ”があぶり出されていくのがこの映画の面白さ。
この主人公たちに恐怖を感じるか、それとも愛情を感じるか、自分自身はどんな感情を抱くのかを楽しんでみてください。
会話のセンス度 |
★★★★★
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ラストの衝撃度 |
★★★★☆
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舞台劇っぽさ度 |
★★★☆☆
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※本作はアントン・イェルチンの遺作
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監督・脚本
コリー・フィンリー
出演
オリヴィア・クック
アニャ・テイラー=ジョイ
アントン・イェルチン
配給
パルコ
9/27(金)よりシネクイント、シネマカリテほか全国ロードショー!
©2019 Universal Studios. All Rights Reserved.
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