CULTURE
女性を元気にする!お洒落でパワフルなベトナム映画『サイゴン・クチュール』
『サイゴン・クチュール』
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元気が欲しいなぁ、前向きになりたいなぁという時、どんなことをして意識をプラスに変えますか? 人によってそのチャージ方法はいろいろだと思いますが、たとえば『プラダを着た悪魔』のような、自分自身が本当に求めていることに気づかせてくれる、しかもファッションも描かれている、仕事を頑張りたくなるような、そんなビタミン・ムービーを見て元気になる!という人もいると思います。
『サイゴン・クチュール』も女性を元気にしてくれる映画です。主人公は、歴史あるアオザイ仕立て屋に生まれたニュイ。ミス・サイゴンに選ばれるほど美しく、スタイルもファッションセンスも抜群ですが、アオザイが嫌いで母親と対立していました。そんなある日、とあるきっかけでニュイは現代へタイムスリップ! 数十年後の未来では、母が急逝した後に店が傾き倒産。変わり果てた自分と店の姿を目にしてショックを受けながらも、自分の人生を変えるべく現代のファッション業界で奔走することに──。
普段あまり触れるチャンスのないベトナム映画ですが、グエン・ケイ監督をはじめ、ベトナムを代表する女性クリエイターが集結して作られたこのファッション・ファンタジーは、先に挙げた『プラダを着た悪魔』と『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を掛け合わせた面白さがあります。本作を作った理由を監督はこう語っていました(11月の来日時に取材)。
「もともとファンタジーやアドベンチャーが好き、困難に打ち勝っていく話が好き、観終わって元気になれる映画が好き、そんな映画を作りたくて『サイゴン・クチュール』を作りました。これまでのベトナム映画は真面目な歴史映画などが多く、娯楽映画が作られるようになってもコメディが主流、文化を取り上げるものは少なかった。アオザイをメインで扱ったものもなかったので挑戦しました。この映画はファンタジー・エンターテイメントですが、『女性の生き方』『平和』『伝統を守る』、そういうテーマを持って描いています」
だから響く! 未来の自分にがっかりしても、そこから「変わるんだ!」と頑張るヒロインにどうしたって共感するのです。また、グエンケイ・監督が「日本のみんなに『もっと人生を楽しんで!』って伝えたいの」とメッセージを残しているように、観終わって「楽しかった!」と笑顔になれるだけでなく、「人生を楽しもう!」と気持ちをプラスにしてくれる映画なのです。
元気とやる気が出る度 |
★★★★★
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231着の衣裳が素敵度 |
★★★★★
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母と娘の話にも感動度 |
★★★★☆
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監督
グエン・ケイ
チャン・ビュー・ロック
脚本
エー・タイプマシン
出演
ニン・ズーン・ラン・ゴック
ホン・ヴァン
ジエム・ミー
オアン・キエウ
S.T
ゴ・タイ
ン・バン(ベロニカ・グゥ)
配給
ムービー・アクト・プロジェクト
2019年12月21日より新宿K’s cinema他ロードショー
©STUDIO68
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