CULTURE
アカデミー賞主演女優賞受賞!『ジュディ 虹の彼方に』
『ジュディ 虹の彼方に』
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どんなに有名な俳優であっても、その人が活躍した時代や作品を知らなければ、名前を出されただけでは「誰だっけ?」ってなりますよね。『ジュディ 虹の彼方に』のタイトルにあるジュディとは、ハリウッド黄金期を象徴する映画『オズの魔法使』の主人公ドロシー役や不朽の名作『スタア誕生』などで知られる、伝説のミュージカル女優ジュディ・ガーランドのこと。『スタア誕生』はレディ・ガガ主演で『アリー/スター誕生』としてリメイクされているので、そこからジュディ・ガーランドを知った人もいると思います。
この物語で映し出されるのは、ジュディが47歳の若さで亡くなる半年前、1968年の冬に行われたロンドン公演の日々。そこには、17歳にして一躍スターダムを駆け上がった天賦の才能、その才能ゆえの測り知れない苦悩と葛藤、そしてどんな逆境でも諦めずに生きたジュディの姿が──。スターの苦悩、スキャンダル、エンターテイナーとしての人生と本当の自分の人生との葛藤……よくありがちな話じゃない? たしかに芸能の世界ではありがちかもしれませんが、それでもジュディの生き方、命を燃やし尽くすような生き方にはシビれるものがあって、引き込まれてしまうのです。
ジュディを演じるのはレネー・ゼルウィガー。ジュディの大ファンだったレネーは「このチャンスを絶対に逃したくない」と正式なリハーサルの1年前から歌のコーチとトレーニングを開始。ジュディとして、歌・声色・パフォーマンスのすべてを演じ切っています。本年度アカデミー賞で主演女優賞受賞していることからもレネーの凄さは証明済み! 特にラストシーンの「オーバー・ザ・レインボー/虹の彼方に」は本当に素晴らしくって!
この歌の解釈としては、『オズの魔法使』の主人公ドロシーが理想の世界を夢見るような、夢と希望の歌だと思っていましたが、『ジュディ』を見ると、ジュディのそれまでの人生が歌詞にオーバーラップして別の感動が生まれる。さらに最後のステージであんなことが起こって、また感動してしまう。ジュディ・ガーランドを知っている人も知らない人もぜひ見てほしい!
レネーに釘付け度 |
★★★★★
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オズの魔法使をチェック度 |
★★★★☆
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若い人にも響く度 |
★★★★☆
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監督
ルパート・グールド
脚本
トム・エッジ
出演
レネー・ゼルウィガー
フィン・ウィットロック
ルーファス・シーウェル
ジェシー・バックリー
マイケル・ガンボン
配給
ギャガ
3月6日(金)より全国ロードショー
©Pathé Productions Limited and British Broadcasting Corporation 2019
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