CULTURE
ポートマンとキャシディの芝居力が凄い!『ポップスター』
『ポップスター』
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映画業界でも音楽業界でもトップスターに登りつめた人にしか分からない苦悩がある。煌びやかな世界の裏側にあるその苦悩とは──ナタリー・ポートマン主演の『ポップスター』は、セレステという女性が経験する悲劇、栄光、挫折、復活を描いた映画です。
同級生による銃乱射事件に巻き込まれ、大きなケガを負いながらも奇跡的に生き残ったセレステ。犠牲者へ追悼の席で言葉にならない哀しみを、姉のエリーと一緒に作った曲に託して歌ったところ、その追悼曲が注目されてスターの道を歩むことに……。
スターの栄光と挫折という切り口は決して珍しくはないですが、この映画がユニークなのは、悲劇的な事件と芸能界の話を敢えて混在させて描いていること。それは監督の狙いでもある。ブラディ・コーベット監督いわく「驚くべき悲劇がポップカルチャーの話題と同じように扱われて、隣り合って並んでいる」そんなネットのニュース配信から構想を得たそう。
ちなみにブラディ・コーベットは俳優で脚本家で監督でもあって、2016年の映画『シークレット・オブ・モンスター』で長編映画監督デビュー。その映画がめちゃくちゃ面白くて、ものすごい衝撃があって、次にどんな映画を撮るのか注目していた監督でもありました。で、『ポップスター』はどうなのかというと、ナタリー・ポートマンというスター俳優を起用することで前作の鋭さがマイルドになったりするのでは……と勝手に心配していたのですが、そんなこと全然なかった!そう来るのねと意表を突かれました。
ナタリー・ポートマンを起用していることにも意味があります。13歳の時に『レオン』で強烈なデビューを飾り、『スター・ウォーズ』という大作シリーズへの出演、『ブラック・スワン』でのアカデミー賞主演女優賞……若くして富と名声を得たという点において、セレステとの境遇に重なります。だから説得力が生まれる。また、第1部ではセレステの少女時代、第2部ではセレステの娘アルビー、2役を演じているラフィー・キャシディの演技も素晴らしくって。現在18歳のキャシディのこれからも楽しみです。
ポップスターということで、もちろん音楽の力もすごい。ナタリー・ポートマンがセレステとして歌う曲はすべて覆面のトップアーティストSia(シーア)が、この映画のために作ったもの。特にラストシーンのステージ、引き込まれます!
物語の展開が難しい度 |
★★★☆☆
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キャシディの注目度 |
★★★★★
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ステージの興奮度 |
★★★★☆
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監督
ブラディ・コーベット
出演
ナタリー・ポートマン
ジュード・ロウ
ラフィー・キャシディ
ステイシー・マーティン
ジェニファー・イーリー
配給
ギャガ
2020年4月3日(金)よりTOHOシネマ 日比谷他 全国順次ロードショー
©︎Motion Picture ©2018 Vox Lux Film Holdings, LLC. All Rights Reserved
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