CULTURE
この恋に心動かないはずがない!『ベイビーティース』
『ベイビーティース』
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恋をすると、その恋を守るために強くなって、まばゆいほどに光り輝いて、無敵になったかのような感覚に落ちていく──。恋がもたらすチカラを瑞々しく、切なく、温かく描いた映画が『ベイビーティース』です。
主人公は、病を抱える16歳の女子高生ミラ(エリザ・スカンレン)、彼女とふとしたきっかけで出会う孤独な不良少年モーゼス(トビー・ウォレス)。生きる環境の違う2人が出会い、興味を抱くというのは、恋愛映画でよくある展開ですが、この映画の場合は、おとぎ話のようなロマンチックさは敢えて押さえていて、しかしながらチャーミングに、2人それぞれの心の変化を映し出します。
ミラは彼に恋をしてどんどん夢中になっていく。一方、モーゼスが彼女に近づく理由は別にありました。恋の始まりのパワーバランスとしては、ミラの想いがだんぜん強くて、病気だからと自分のことを特別扱いしないモーゼスに、ミラはどんどん惹かれていく。そんな彼女の「好き」という気持ち、精一杯生きようとする姿に触れることで、モーゼスも少しずつ変わっていき……。
2人の間に生まれる恋が刹那的で輝いて見えるのは、ミラが病を抱えているからであって。死と向かい合うことで生を考える、死と向き合うことでしか生まれない気づきもあることを真正面から描いています。運命的に出会って、恋に落ちて、障害を乗り越えていく、というお決まりのラブストーリーではないところがとても新鮮で、それでもやっぱりこの2人は出会うべくして出会ったんだと思えるような、モーメント・ラブストーリー。
ミラを演じるのは『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』のベス役でも注目を集めたエリザ・スカンレン。モーゼス役のトビー・ウォレスもNetflixの『ザ・ソサエティ』で活躍するなど、どちらも期待大の若手俳優で、2人のカップル感もぴったり!文句ナシのハマり役です。
ミラの輝きがまぶしい度 |
★★★★★
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タイトルの意味を考える度 |
★★★★☆
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HPで音楽もチェック度 |
★★★★☆
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監督
シャノン・マーフィ
出演
エリザ・スカンレン トビー・ウォレス エシ―・デイヴィス ベン・メンデルソーン
配給
クロックワークス/アルバトロス・フィルム
2⽉19⽇(⾦)新宿武蔵野館、 渋⾕ホワイトシネクイントほか全国ロードショー
© 2019 Whitefalk Films Pty Ltd, Spectrum Films, Create NSW and Screen Australia
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