CULTURE
成田凌&清原果耶が恋愛に奮闘する『まともじゃないのは君も一緒』
『まともじゃないのは君も一緒』
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日々のなかで、私たちはよくこの言葉を使いますよね──「普通だと」「一般的には」「通常は」という言葉。大まかな意味として「多くの人に当てはまること」を指しますが、改めて「普通ってなに?」「普通ってどういうこと?」と問われると言葉に詰まってしまう。恋愛においては特に、普通の恋愛ってどんな恋愛だろう? 人の数だけ恋愛のカタチは異なるはずなのに……って、とまどうのではないでしょうか。
というわけで、今週のオススメ映画は「まとも(普通)な恋愛って、なに?」をテーマにしたラブストーリーです。
この映画のなかで、あーだこーだと恋愛に振り回される主人公は2人。外見は良いのに数学一筋でコミュニケーション能力ゼロの予備校講師・大野(成田凌)。そんな彼に勉強を教わり、自分は恋愛上級者と思い込んでいるけれど実は恋愛経験ゼロの香住(清原果耶)。
ある日、大野にあれこれ恋愛指南を始めた香住は、作戦を思いつきます。それは、自分が想いを寄せている宮本(小泉孝太郎)と婚約者の美奈子(泉里香)を破局させるため、大野に恋愛の練習と称して美奈子にアプローチを仕掛けるというもの。ところが、恋愛力ゼロのはずだった大野は美奈子と会ってからどんどん成長して、香住のなかで大野に対する不思議な感情が芽生え……。
この映画には、「普通じゃない」「それが普通?」「普通以下」「普通なんかどうでもいい」「普通そうだよ」など「普通」というセリフが54回も出てくるのですが、前田弘二監督はこう語っています。
「本当は、普通が唯一の正解ではなくて、いろんな考え方があっていいはず。だったらいっそのこと、普通というものが全くわからない人物を通して、普通であることに縛られる滑稽さを描こうと思いました。」
大野と香住の会話は、テンポよくて、でも全然噛み合ってなくて、それでいてすごく面白くて、そのなかで「普通って何だろう」と、いろんな普通について考えさせられる。それまでに「普通」だと思っていたことも、人それぞれでいいんじゃないかと思えるような。“まともじゃない”と否定しつつも、実は思いっきり肯定してくれる映画なのです。
会話のテンポ感度 |
★★★★☆
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コメディ度 |
★★★☆☆
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オリジナル脚本度 |
★★★★☆
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監督
前田弘二
出演
成田凌 清原果耶 小泉孝太郎 泉里香
3月19日(金)全国ロードショー
©2020「まともじゃないのは君も一緒」製作委員会
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