CULTURE
まだ知らないモードの女王の真実『ココ・シャネル 時代と闘った女』
『ココ・シャネル 時代と闘った女』
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ココ・シャネル。ツイード製の襟なしジャケットと膝丈のスカートを組み合わせた「シャネルスーツ」、香水の「シャネルNo.5」など、その名前はあまりにも有名で、辞書にも載っているデザイナー、ココ・シャネル。今年、2021年はココ・シャネル没後50年、世界で最も売れた香水「No.5」の誕生100年の年ですが、彼女が遺したものは今も愛され引き継がれています。
この映画は、ココ・シャネルのドキュメンタリーです。これまでにも『シャネル シャネル』というタイトルのドキュメンタリー、オドレイ・トトゥが演じた『ココ・アヴァン・シャネル』、シャーリー・マクレーンが演じた『ココ・シャネル』などの映画が作られていますし、ブロードウェイミュージカル「COCO」もある、彼女の力強い言葉をまとめた書籍も多くあります。
映画、ミュージカル、書籍、……何かしらの方法で彼女の人生を知っている人であっても、当時の映像、当時の肉声、ココ・シャネルを知る人の言葉で語られるこのドキュメンタリーには、「えっ、そうだったの!?」という新しい発見があり、存在は知っているけれど深くは知らない人にとっては、彼女がどんな人生を歩んで、どうやってシャネルという一大ブランドを作ったのか、富と成功を手にしたのか、想像以上に壮絶な人生に驚きます。
貧しい子供時代、そこから抜け出して自立するまでの人生、女たちの服を開放し、ピカソやコクトーをはじめとする芸術家のパトロンとなり、モードを作り続けた──
「私は自立したい、それ以外はどうでもいい」
「コピーは成功の証よ、模倣のない成功なんてありえない」
「人生はとても退屈、本当のことを言うと退屈だけが怖い」
──生涯、闘い続けてきた女性です。このドキュメンタリーのなかで特に驚くのは、シャネル香水「No.5」をめぐる闘いや、イギリスの大物政治家とのつながり、スパイ容疑についてでしょうか。恋多き女としても有名ですが、今回は、なぜココ・シャネルはこれほどまで強い女性になっていったのか、ならざるを得なかったのか。賞賛も悪口も、さまざまな評判を交えて描いている、そこがとても新鮮です。何よりも、時代を切り開いていった彼女の「生きる強さ」「たくましさ」は、現代を生きる私たちのヒントになるはずです。
名言度 |
★★★★☆
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交友度 |
★★★★☆
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開拓度 |
★★★★☆
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監督
ジャン・ロリターノ
出演
ココ・シャネル
フランソワーズ・サガン
他
配給
オンリー・ハーツ
7月23日(金・祝)Bunkamuraル・シネマ他全国順次公開
©Slow Production, ARTE France
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