CULTURE
この新しい才能に注目したい!フランス映画『スザンヌ、16歳』
『スザンヌ、16歳』
|
恋を知ったのは、恋に落ちたのは、いつですか? 今回ピックアップしたフランス映画『スザンヌ、16歳』は、パリ・モンマルトルを舞台に高校生が年の離れた大人の男性に恋をする、ひと夏の物語です。
どんな16歳を過ごしてきたのか、あるいは今どんな16歳を過ごしているのか、16歳という同じ数字で括られたとしても、人の数だけ16歳の生き方があると思います。友人との時間、勉強や部活に注いだ時間、そして恋の経験……何に夢中になったのかはそれぞれ。この映画の主人公は恋に夢中になった。初めての恋に──。
スザンヌはごく普通の高校生です。同年代の友人たちとの会話に退屈はしているものの、決して孤立しているわけではなくて。けれど、その退屈に感じている気持ちがあるからこそ年上の男性に惹かれたのかもしれません。恋した相手は35歳の舞台俳優ラファエル。ある日、劇場の前で彼を見かけて、なぜか気になって、彼もまたスザンヌに惹かれて、2人は恋に落ちます。
彼に会いたくて、彼の姿を探して、彼がカフェで注文していた苺ジャムとパンを真似て食べてみたり、ミニスカートを着てみたり……。恋をするとそうなるよね、それが恋だよねって、スザンヌの行動はとても可愛くて共感してしまうはず。でも、すべて彼色に染まってしまうわけではなく、自分の意思をしっかり通すところもある、何とも魅力的なんです。
驚くのは、スザンヌを演じたスザンヌ・ランドンが監督と脚本も兼ねていることです。15歳のときに書いた脚本をもとに19歳で映画制作に着手、監督と主演の両方に初挑戦しています。彼女の映画人としてのスタートの仕方は、そうグザヴィエ・ドランにも似ています。彼も19歳のときに『マイ・マザー』を初監督、主演と脚本家も兼ねていました。
2000年生まれのスザンヌ・ランドンが『スザンヌ、16歳』を皮切りに、どんな俳優に、どんな監督になっていくのか。新しい才能の最初の一歩を目撃するという意味でも、見逃してほしくない映画です。
グレナデンソーダが飲みたくなる度 |
★★★★☆
|
白シャツ&ミニスカートがステキ度 |
★★★★☆
|
初めての恋の感情を思い出しちゃう度 |
★★★★☆
|
|
監督・脚本
スザンヌ・ランドン
出演
スザンヌ・ランドン アルノー・ヴァロワ フレデリック・ピエロ フロランス・ヴィアラ レベッカ・マルデール
8月21日(土)より渋谷ユーロスペースほか全国順次公開
|
RECOMMEND
人気サンドウィッチ・スタンドBUY ME STANDが九州に進出・スタッフ募集!
韓国アイドルも使ってる!? 今流行りのフィルムカメラ風に撮れるカメラアプリはコレ!–韓国HOT NEWS 『COKOREA MANIA』 vol.61
NYLON JAPAN 10月号×ナイロニスタの“#mynylonjp”結果発表!
CULTURE NEWS
SHINING STAR☆ お星様モチーフのスウィーツを召し上がれ –韓国HOT NEWS 『COKOREA MANIA』 vol.445
ハイエースが広げる未来とカルチャーの可能性 髙橋海人とKAITAの夢が走り出す
もっと自由に生きていい『ケナは韓国が嫌いで』