CULTURE
小松菜奈×宮沢氷魚が共演のラブストーリー『ムーンライト・シャドウ』
『ムーンライト・シャドウ』
|
琴線に触れる。触れられて揺れ動いたその感情をずっと抱きしめていたいと思う。抱きしめたまま自分にとっての一歩を踏み出したくなる──。
この『ムーンライト・シャドウ』という映画は、ひとつの恋がもたらす「さよなら」と「はじまり」を描いたラブストーリー。きっと誰もが主人公に感情移入してしまうような、ありふれた日常のなかにあるリアルと、ほんの少しのファンタジーを、幻想的に描いています。
さつき(小松菜奈)と等(宮沢氷魚)は、ある日、鈴をきっかけに導かれるように出会い、恋に落ち、付き合い出します。2人で過ごす時間、等の3つ下の弟・柊(佐藤緋美)と柊の恋人ゆみこ(中原ナナ)の4人で過ごす時間、幸せな時間が流れるなかで、別れは突然に訪れます。等とゆみこが還らぬ人に……。
深い哀しみに打ちひしがれるさつきと柊。それぞれの方法で哀しみと向きあおうとする彼らの前に不思議な女性・麗(臼田あさ美)が現れ、さつきは以前耳にした“月影現象”に導かれていきます。
月影現象とは、満月の夜の終わりに死者ともう一度会えるかもしれない、という不思議な現象のこと。愛する人に、もう一度会いたい、会いに来てほしい──。その願いは届くのか、想いは叶うのか。現実と幻想が入り混ざる美しい世界観もみどころです。
「私の小説は、いつもちょっと気味が悪くて、いつも死の匂いがするんですよね……」原作者の吉本ばななさんのこの言葉が示す“死の匂い”は、エドモンド・ヨウ監督によって何とも美しいラブストーリーに。
そして、そのラブストーリーと共に描かれるのは、喪失の物語と哀しみの乗り越え方。「ひとつのキャラバンが終わり、また次がはじまる」これも原作に出てくる言葉ですが、その言葉に繋がっていくようなメッセージがこの映画には刻まれています。
小松菜奈と宮沢氷魚のお似合い度 |
★★★★★
|
衣装やインテリアのお洒落度 |
★★★★★
|
原作の小説も読んでみたくなる度 |
★★★★★
|
|
監督
エドモンド・ヨウ
出演
小松菜奈 宮沢氷魚 佐藤緋美 臼田あさ美
配給
エレファントハウス
9月10日(金)全国ロードショー
(C)2021映画「ムーンライト・シャドウ」製作委員会
|
RECOMMEND
NYLONブロガー6期オーディションスペシャルコンテンツ 現役ブロガーが語るNYLONブロガーの魅力 Vol.6 alisa
俳優・杉野遥亮が選ぶ爽やかな春のプレイリスト 《HIT’S MY FRESH MUSIC》
どうしたらサイアクの誕生日から抜け出せる?『ハッピー・デス・デイ』
CULTURE NEWS
仕事と感情、自分だったらどちらを選ぶ?『けものがいる』
不思議な記憶の先にある温かな感情『花まんま』
桜をあま〜いスウィーツでも楽しみたい♡ 韓国で大人気の桜スウィーツが食べられるカフェ特集!–韓国HOT NEWS 『COKOREA MANIA』 vol.450