CULTURE
自分の人生は自分で変える!『ビルド・ア・ガール』
『ビルド・ア・ガール』
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変わりたい──という思いがあれば、何かのきっかけで、自分が想像していなかった自分になれてしまうことだってある。この映画『ビルド・ア・ガール』の主人公ジョアンナのように。
ジョアンナ(ビーニー・フェルドスタイン)は16歳の高校生。もともとはジェーン・オースティンなどの古典文学を好んでよむような無垢な女の子でしたが、ある出来事をきっかけに、辛口音楽ライター“ドリー・ワイルド”として活動することに! 髪を赤く染め、メイクも派手に、シルクハットがトレードマークという奇抜な服装でイギリスの音楽業界に乗り込んでいきます。
冴えない女の子が恋をして可愛くなるとか、才能が開花して学園の人気ものになるとか、多感な十代においての“変身”を描いた映画は決して珍しくはないのですが、この映画が面白いのは、イギリスの人気コラムニストであり、ベストセラー作家であり、本国で影響力のあるフェミニストのひとりとして知られているキャトリン・モランの著書がもとになっていること。彼女が16歳のときにジャーナリストとしてのキャリアを始めた際の実話がベースになっている。はい、ほぼ実話です。って考えると、事実は小説よりも奇なり。えいやっと一歩踏み出したことで、人生ってこんなにも変化するのかと驚かされるわけです。しかも、彼女自身がこの映画の脚本を書いているって、サクセスストーリーすぎる!
もちろんジョアンナの変化には、いい変化もあれば、後悔してしまうような変化もあります。1990年代のUKロックシーンのなかで、新しい世界を知り、ミュージシャンに恋をして、ライターとして地位と名声とお金を手にして、華麗な変身! に見えますが、一方で本来のジョアンナらしさがどんどん失われて、ある日、大きな失敗をしてしまいます……。
変わりたい → 行動に出た → いろいろ経験した → その後どうする? 成功してもしなくても、たとえ失敗したとしても、そこからどうやって組み立て直すのかが大事ですし、一歩踏み出して変化していく姿は、どうしたって刺激をもらいます。経験してみないと分からないことってたくさんあるんだよねって、勇気ももらえる。何より、実話がベースになっていると思うと、自分の人生だって何が起きるか分からない!って、なんだかワクワクしてくる。ほんの少しでも「変わりたい」願望のある人、共感多めです! 楽しめます! 学べます!
変身度 |
★★★★★
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音楽度 |
★★★★☆
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恋愛度 |
★★★☆☆
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監督
コーキー・ゲェドロイツ
出演
ビーニー・フェルドスタイン
パディ・コンシダイン
サラ・ソルマーニ
アルフィー・アレン
フランク・ディレイン
クリス・オダウド
エマ・トンプソン
配給
ポニーキャニオン、フラッグ
映画『ビルド・ア・ガール』10月22日(金)全国ロードショー
© Monumental Pictures, Tango Productions, LLC, Channel Four Television Corporation, 2019
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