CULTURE
注目女優エミリア・ジョーンズが伝える愛の物語『コーダ あいのうた』
『コーダ あいのうた』
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自分らしくありたい──と思っていても、つい人と比べてしまったり、比べてしまうことで自分の気持ちをへこませてしまったり、しちゃいますよね。自分らしさって何?と迷うことだってある。学校で、職場で、友だちとの集まりのなかで、どうして自分は……と比べてしまうことだってある、みんなそうです。そして、そんなふうに自分のなかに湧き出るもやっとした感情を知っているからこそ、共感できる映画もあるんです。今週ピックアップした『コーダ あいのうた』もそのひとつ。
主人公のルビー(エミリア・ジョーンズ)は、ごく普通の高校生。少し荒っぽいけれど優しい父、陽気な母、妹想いの兄の4人家族で、家族のことを心から愛しています。ほかの家族と少し違うのは、ルビー以外の3人は耳が聞こえないこと。家族のなかで耳が聞こえるのがルビーだけなので、早朝から船に乗って漁業を手伝ったり、家族の通訳係として働いています。大変そうに見えますが、ルビーにとっては当たり前のこと。
けれど、ルビーにも自分の人生を決める瞬間が訪れます。彼女には、大好きな歌を勉強してみたい、音楽大学を目指したいという夢があって、その夢によって家族と衝突、選択を迫られてしまいます……。夢に向かって頑張る主人公を描いた映画はたくさんありますが、この映画がステキなのは、夢を追いかけることの挑戦だけでなく、その選択をするまでの苦悩や葛藤、また恋がもたらす心の変化など、さまざまな感情を丁寧に紡ぎ出していること。
ルビーの置かれた環境は、映画を観ている人ともちろん違いますが、「その感情わかるなぁ」と何度も共感する、そしてルビーとルビーの家族を通して「それもひとつの個性だよね」と思える。世の中には当たり前なんてなくて、みんな違っていいんだという、とってもとっても大切なことに気づかせてくれるんです。
『コーダ あいのうた』は、観る人の心をあたたかく包み、凝り固まった頭(思考)をやさしくほぐしてくれるはずです。
愛情度 |
★★★★★
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音楽度 |
★★★★☆
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恋愛度 |
★★★★☆
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監督・脚本
シアン・ヘダー
出演
エミリア・ジョーンズ「ロック&キー」、フェルディア・ウォルシュ=ピーロ『シング・ストリート』、マーリー・マトリン『愛は静けさの中に』
配給
ギャガ GAGA★
2022年1月21日(金)より全国公開
2020 VENDOME PICTURES LLC, PATHE FILMS
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