CULTURE
2014.06.27
『her/世界でひとつの彼女』
恋愛特有の喜怒哀楽を味わいたい人、必見! |
監督・脚本 |
|||||
スパイク・ジョーンズ監督の新作『her/世界でひとつの彼女』は、恋に傷ついて、また恋をして、ドキドキして、ソワソワして、その人のことしか見えなくなる……そんな普遍的な王道のラブストーリー。ではあるけれど、ほかとちょっと異なるのは、主人公が恋する相手が姿の見えないAI(人工知能)であること。そんなこと、ありえないでしょ? と思いつつも、いつの間にか2人の恋の行方が気になって応援したくなる。ファンタジックでリアルな恋にこっちもドキドキッ。 主人公のセオドアを演じるのはホアキン・フェニックス。彼が恋をするAI型OSのサマンサの声を演じるのはスカーレット・ヨハンソン。残念ながらスカヨハの姿は登場しないけれど、声だけでセオドアの心をがっちりつかみ、人間よりも人間らしい恋の楽しさ、切なさを演じているのはさすが! そして、サマンサとつねに会話をしたり一緒にどこかに出かけたりするために、セオドアはサマンサを携帯端末にインストール。その携帯がとってもキュート! そう、ストーリーもかわいいけれど、携帯をはじめとするファッションセンスがいい! いい! 近未来なのにどこかクラシカルでとっても素敵なんです。
|
text rie shintani