CULTURE
2014.10.17
『まほろ駅前狂騒曲』
待ってました! 瑛太&松田龍平タッグふたたび! |
監督 |
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“まほろ”ファンは多い。原作ファンはもちろん、2011年の1作目の映画『まほろ駅前多田便利軒』で興味を持った人、その後のテレビシリーズ『まほろ駅前番外地』にハマった人、それぞれの入口があるとは思うけれど、映画とドラマにおいての魅力は、やはり多田役の瑛太と行天役の松田龍平のバディものという、なんともそそる共演。作品の面白さはもちろん、この2人の共演だから見てみたいと思った、そんなきっかけの人もいるはず。 今回の物語は、行天の別れた妻からの──仕事で海外に行っている間、娘のはるを預かってほしいという依頼を多田が勝手に引き受けてしまうところから始まる。けれど、行天はもともと子供嫌いで、娘と言っても精子を提供しただけ。そんな行天とはる、多田の3人の共同生活をベースに、まほろの裏ボスからのやっかいな依頼など次々と便利屋に仕事が舞い込み、あげくの果てにバスジャックに巻き込まれ……!? 『狂騒曲』の原作で多田が行天を「家族でも恋人でも友人でもない男」と表現しているように、この2人の曖昧な関係がこのシリーズの面白さで、さらにその曖昧さがこの映画でちょっぴり変化するかもしれないドキドキもある。過去作品を見返してから観てもいいし、『狂騒曲』を観てから過去作をもう一度味わってもいいし、どちらにしてもまたこの作品にハマってしまうのは間違いないだろう。
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text rie shintani