CULTURE
2014.10.24
『小野寺の弟・小野寺の姉』
こういう家族もありだと思うんです |
監督・脚本 |
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小野寺の弟・進(向井理)と、小野寺の姉・より子(片桐はいり)は、早くに両親を亡くしたこともあり、大人になった今も2人仲良く一軒家に暮らしている。しかも33歳と40歳、かなりいいお年頃だというのに浮いた話もなく、毎朝一緒に朝ご飯を食べ、休日にはスーパーの特売に出かけ、遊園地にだって姉弟で行ってしまう。仲がいいのはいいことだけど、さすがにこの姉弟大丈夫? って余計な心配をしたくなったり……。 そんな小野寺姉弟の日常、小さなエピソードのなかには、姉を思う弟の愛、弟を思う姉の愛、家族だからこその気のつかい方も描かれていて、「そうそう、家族ってこうなんだよねー」というように、思わずうなずいてしまうのがこの映画らしさ。そしてたどり着くのは、いろんな家族の形があっていい、こういう暮らしもありなんじゃない? という、切ないけれどあったかい感覚。 また、この姉弟のファッションもあったかい。決して流行を追うようなものではないけれど、クラシカルさがあって、色使いや素材感のセンスもよくて、特により子のあのコーディネイトをみごとに着こなす片桐はいりさん、ステキ!
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text : rie shintani