CULTURE
2014.10.31
『美女と野獣』
プラダの香水モデル、 レア・セドゥ主演のラブストーリー |
監督 |
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あまりにも有名すぎて、あの「美女と野獣」の物語? 過去に読んだり観たりしたことあるし、知ってる知ってるという人、ものすごーく多いと思いますが、知っているからという理由でこの実写映画『美女と野獣』をスルーしてしまうのはもったいない! ある理由から野獣の姿に変えられてしまった王子が自分にかけられたその魔法を解くために真実の愛を見つける、というラブストーリーであることは変わりありません。ただ、これまでに小説、映画、舞台などさまざまな形で語り継がれているのは1756年にボーモン夫人が執筆した短いおとぎ話がベース。けれど、もともとのオリジナルは1740年に書かれたヴィルヌーヴ夫人の数百ページに及ぶ小説なんです。今回はその原作を徹底検証して、王子はなぜ野獣になったのか? どんな罪を犯したのか? という謎をヒロインのベルが解き明かしていくという、知られざるエピソードが描かれる。なので、あらすじを知っていても新しい発見があるんです。 しかも、映像が美しい! キラキラのファンタジーというよりも、ちょっぴり“ダーク”ファンタジー的な世界観であることもこの映画のみどころのひとつ。そのなかでベルを演じたレア・セドゥのはまり具合もいいんです。2013年に『アデル、ブルーは熱い色』でカンヌ国際映画祭のパルム・ドール(最高賞)に輝いた女優であり、「PRADA」の新作フレグランス「PRADA CANDY FLORAL」の広告モデルとしても注目を集めるファッションアイコン。レア・セドゥが演じるベルの可愛らしさと優しさ、強さは女の子の理想かも!
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text : rie shintani