CULTURE
2014.12.19
『バッド・マイロ!』
凶暴なのに可愛いモンスターの正体は…!? |
監督 ジェイコブ・ボーン 製作 アデル・ロマンスキー ガブリエル・コーワン ジョン・スーツ 製作総指揮 マーク・デュプラス 出演 ケン・マリーノ ジリアン・ジェイコブス パトリック・ウォーバートン メアリー・ケイ・プレイス スティーブン・ルート 配給 カルチュア・パブリッシャーズ、 武蔵野エンタテインメント https://www.facebook.com/badmilo.jp 12/20(土)より、新宿武蔵野館お正月レイトショー、全国順次公開 ©PREDESTINED, LLC ALL RIGHTS RESERVED. |
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人が何かに惹かれるのは、純粋に自分の好みだからという理由はもちろん、意外なギャップに心がゆれ動いてしまっていつのまにか虜に、なんてこともあるものです。『バッド・マイロ!』はパッと見は気持ち悪い怪物のように見えますが、瞳はキュート、でも凶暴、甘えん坊でワガママだけどパパ(ご主人様)のために命懸けで戦う……と、ギャップだらけ。最初は「なんじゃこの生物?」と警戒しても、気づくと「なんかカワイイぞ!」と胸キュンしちゃうんです。 マイロは主人公ダンカンの一部。どういうことかと言うと──いろんなストレスが原因で胃にポリープができ、そのポリープが醜悪な怪物に変貌してダンカンのおしりから飛び出してしまう! それがマイロ。ダンカンをストレスから守るために、ストレスの原因になる人に襲いかかって殺しちゃうんです。まぁ〜、恐ろしい! おしりから出てきておしりから戻る、まぁ〜、面白い! 『E.T.』とか『グレムリン』とか、最近で言うと『テッド』とか、ギャップある有名キャラクターたちと並んでも引けをとらない、むしろ彼らより際立っている。多少のお下品さやグロテスクさに耐えられる自信のある女子なら、きっとマイロのキモ可愛さにハマるはず。そもそものストーリーがバカバカしいのに、最後はちょっぴり感動しちゃったり。悔しいほど興味をそそる映画なんです。
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text : rie shintani