CULTURE
2015.02.27
『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』
面白くて感動して、そして心が満たされる! |
製作・監督・脚本・主演 |
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ヒューマンドラマが好き、ラブストーリーが好き、ド派手なアクションが好き……好きな映画は人それぞれですが、その日その時の気分によってこんな映画がみたいなぁと選ぶこともあると思います。 『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』はタイトルから想像できるとおり、三つ星レストランで働いていたシェフが自分のやりたいことを求めてフードトラックを始めアメリカを横断するロードムービー。今のままの自分でいいんだろうか? と、人生に迷っている人はもちろん、あったかーい気持ちになりたい人にオススメです。名のあるレストランで働くことも素晴らしいけれど、小さなフードトラックで7ドルのキューバサンドイッチを汗水垂らして作るシェフがどんどん輝いていく、その姿になんだかもの凄く感動させられるんです。一生懸命な彼を元妻や息子、友人たちが支えたくなる気持ちもわかります。親子愛、夫婦愛、同僚愛にもジーン。 そんなみんなに愛される魅力的な主人公キャスパーを演じるのは、ガッチリぽっちゃりでクマさんみたいなジョン・ファヴロー。それ誰ですか? って人も多いと思いますが、実は彼、俳優としてのキャリアはもちろん、あの大ヒット作『アイアンマン』の監督なんです。超大作もいいけれど自分の思い通りに作る映画はそれではできないと判断した彼は今回、規模はとても小さいけれど主演・監督・製作・脚本を手がけて本当に作りたい映画を作ったというわけです。その熱量がすごい! だから面白い! この『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』は老若男女、誰にでもオススメしたくなる映画なんです。
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text : rie shintani