CULTURE
2015.05.08
『脳内ポイズンベリー』
まるで自分の頭のなかを覗いているみたい!? |
監督 |
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いろんなことを迷ったり考えたりして頭のなかがごちゃごちゃになってしまうのは、そのいろんなことを解決するために頭のなかで“脳内会議”が行われているから──というユニークで斬新な発想でヒロインの恋を描いた少女コミック「脳内ポイズンベリー」を映画化したラブコメディ。 自分に自信がなくてどこか優柔不断なヒロイン、櫻井いちこ(真木よう子)。ある日、飲み会で出会って気になっていた年下男子、早乙女(古川雄輝)と偶然遭遇して、声をかけようかどうしようか迷うところから彼女の恋はスタート! するわけですが、声をかけるかかけないかとか、どんな反応をするのかとか、そういうことがいちこの頭のなかで常に会議されていて「ああ、私にもこういうことあるなぁ」と、まるで自分の頭のなかを覗いているような面白さがあるんです。 自分の頭のなかにも脳内メンバー、理性を担当する吉田、ポジティブの石橋、ネガティブの池田、記憶の岸さん、衝動のハトコ(西島秀俊、神木隆之介、吉田羊、浅野和之、桜田ひより)がいるのかもしれない……と考えると、迷うことも考えることもなんだか楽しくなってしまう。まるで自分の頭の中を覗いているような、ありそうでなかった共感を体験できるはずです!
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text : rie shintani