CULTURE
2015.06.12
『WISH I WAS HERE/僕らのいる場所』
夢について家族について考えたくなる感動作! |
監督 |
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人は、小さな頃から「夢を持って生きなさい」的なことを言われて育ちますが、大抵の人はある程度の年齢になると夢は夢と割り切って大人としての人生を選ぶものです。でも、この映画『WISH I WAS HERE/僕らのいる場所』の主人公は、夢を持ったまま大人になってしまった、大人になっても夢を諦められない、いわゆる“中2病”男。そんな彼が家族に支えられながら大人になっていく、自分探しを描いた映画です。 オーディションに落ちまくりで、もう何年も仕事がない俳優のエイダン・ブルーム(ザック・ブラフ)。彼の夢と家族を支えるために働く妻のサラ(ケイト・ハドソン)。学費を払ってくれていたおじいちゃんが病気になって学校を退学した子供たち。長年引きこもっているエイダンの弟ノア──ブルーム一家は何かと問題だらけ。でも、おじいちゃんが余命わずかだという状況を機にエイダンはこのままでいいのか? と我が人生を省みます。そして、夢を持つこと、持ち続けること、叶えることとはどういうことなのか答えを探し、ばらばらだった家族をひとつにしようと奮闘。その結末は……。 “中2病”のダメ男なのに憎めないエイダンという愛しいキャラを作り上げたのはザック・ブラフ。彼のことあまり知らないなという人が多数だと思いますが、この映画では主演・監督・共同脚本・製作とマルチな才能を発揮。また、2001年から9年間にわたって放送された大ヒット医療コメディ「Scrubs〜恋のお騒がせ病棟」の主役を任された実力派、要チェック俳優なんです!
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text rie shintani