CULTURE
2016.02.12
『キャロル』
2人の女優の美しさと50年代ファッションに釘付け! | |||||||
1952年のニューヨーク。高級百貨店でアルバイトをするテレーズ(ルーニー・マーラ)は、美しい婦人キャロル(ケイト・ブランシェット)に目を奪われ、恋に落ちた──。 女性同士の恋愛というと『アデル、ブルーは熱い色』のような生々しい恋愛を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、『キャロル』の場合は肉体的というよりももっと精神的に惹かれ合うことによって生まれる葛藤が描かれます。彼氏らしき男性はいるものの本気で人を愛した経験のないテレーズが初めて本気で愛した人がキャロルだった、たまたま女性だった。自分のなかで芽生えた愛情に戸惑い悩むテレーズに観客は自分自身を重ね、人ってこうやって恋に落ちていくんだよね……と恋をしたことのある人なら誰もが共感するはずです。テレーズからキャロルへ、キャロルからテレーズへ、視線の描き方も秀逸で美しい! また、2月29日に発表となるアカデミー賞では、ケイトの主演女優賞、ルーニーの助演女優賞を含め6部門(脚色賞・撮影賞・衣装デザイン賞・作曲賞)にノミネート! 演技派女優2人の素晴らしい演技はもちろんですが、1950年代のアメリカを再現した衣装も見どころ! キャロルの洗練されたエレガントな衣装は完璧な大人の女性の美しさを表現、テレーズのレトロな衣装はこれから女になっていく手前の可愛らしさを表現。2つのキャラクターを対比させている衣装も要チェックです!
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監督 トッド・ヘインズ 製作 エリザベス・カールセン スティーブン・ウーリー クリスティーン・ベイコン 製作総指揮 テッサ・ロス 出演 ケイト・ブランシェット ルーニー・マーラ サラ・ポールソン ジェイク・レイシー カイル・チャンドラー 配給 ファントム・フィルム 2016年2月11日(木・祝)より 全国ロードショー ©NUMBER 9 FILMS (CAROL) LIMITED / CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2014 ALL RIGHTS RESERVED |
text rie shintani