CULTURE
2016.03.18
『リリーのすべて』
愛について考え美しさに見とれるラブストーリー | |||||||
『レ・ミゼラブル』で注目を浴び、『博士と彼女のセオリー』でアカデミー賞主演男優賞に輝き、若手演技派としてスターの地位を確立したイギリスの俳優、エディ・レッドメイン。前作『博士〜』では難病(ALS)と戦いながらも力強く生きるスティーヴン・ホーキング博士を演じ、その演技力の高さを証明しました。今回の『リリーのすべて』では世界で初めて性別適合手術を受けた実在のデンマーク人、リリー・エルベを演じています。 エディ・レッドメインの何がすごいって、女性として生きていきたい……と、外見も中身も女性として輝いていくリリーを本当に美しく演じていることです。ゲルダ(アリシア・ヴィキャンデル)の夫アイナーであるときの格好良さから、自分のなかに潜んでいた女性の存在に気づき女性として生きていく美しさ、さすがオスカー俳優です。そして考えさせられるのは、リリーとゲルダの夫婦愛。もしも、自分の愛する人が女性として生きていきたいと言ったらどうするだろうか? ゲルダがリリーを受け止めたように、支えたように、性別を超えて愛することができるだろうか? 愛について考えさせられる美しいラブストーリーです。 また、美しいのはリリー役のエディや夫婦の物語だけでなく、衣装も美しい! ゲルダ役のアリシア・ヴィキャンデル、バレエダンサーで絵のモデルでもあるウラ役のアンバー・ハード、2人の魅力的な女優たちが纏うレトロ感ある衣装の美しさにも目を奪われます。ちなみにアリシア・ヴィキャンデルは、過去にこのコーナーで紹介した『コードネーム U.N.C.L.E.』のギャビー役、あの可愛いヒロインです。可愛い女優から演技派女優へ──『リリーのすべて』ではアカデミー賞助演女優賞に輝き、今後はマット・デイモンの『ボーン』シリーズのヒロインに抜擢! 注目していきたい女優のひとりです。
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監督 トム・フーパー 脚本 ルシンダ・コクソン 出演 エディ・レッドメイン アリシア・ヴィキャンデル ベン・ウィショー アンバー・ハード マティアス・スーナールツ 提供 ユニバーサル映画 製作 ワーキング・タイトル プリティ・ピクチャーズ 配給 東宝東和 【R15+】 2016年3月18日(金)より 全国ロードショー ©2015 Universal Studios. All Rights Reserved. |
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