CULTURE
2016.06.03
『エクス・マキナ』
アカデミー賞視覚効果賞に輝いた美しすぎる映像美 | |||||||
少し前までは、人口知能(AI)を題材にした映画の世界はずっと未来の話で、可能生があるにしても現実にはまだまだありえないことだと思っていた。でも、夢のような世界があと少しでやって来るのかもしれない──『エクス・マキナ』はリアルな近未来を覗いているような、不思議な感覚を味わえるSFスリラーだ。 AIを題材にした映画といえば、人間とロボットの立場が逆転した世界の終焉を描いた『ターミネーター』シリーズをはじめ、最近ではAIに恋しちゃった男性が主人公の『her/世界でひとつの彼女』など時代と共に描かれ方は変化してきた。この『エクス・マキナ』はその最先端ではあるけれど、突きつけられるのは感情とは何なのか? 人間とは何なのか? テーマはとてもシンプルだ。 主人公のケイレブ(ドーナル・グリーソン)は会社の社長が所有する山奥の別荘で“あること”を任される。それは美しい女性型ロボット“エヴァ”(アリシア・ヴィキャンデル)の人口知能の実験に協力することだった。人間と同じように生活をして、同じように物事を考えるエヴァはロボットなのかそれとも? 物語のラストで明かされる実験結果に……驚愕!?
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監督・脚本 アレックス・ガーランド 出演 ドーナル・グリーソン アリシア・ヴィキャンデル オスカー・アイザック 配給 ユニバーサル映画 配給協力 パルコ 2016年6月11日(土)シネクイント他にて全国ロードショー! 【108分/R15+】 ©Universal Pictures |
text rie shintani