CULTURE
2016.08.05
『フォトグラファーズ・イン・ニューヨーク』
15人の写真家が伝える刺激的で魅力的な街と人 | |||||||
ドキュメンタリーの面白さは、自分の生活に直接影響を与えることなんじゃないかと思う。スクリーンに映し出されることはまぎれもない事実で、自分の生きているこの世界にこんなことが起きているのか! こんな人がいるのか! と刺激する。 『フォトグラファーズ・イン・ニューヨーク』は、フォトグラファーでありフィルムメーカーであるシェリル・ダンが、15人の写真家=ニューヨークのストリート・フォトグラファーたちのコメントと、彼らがこれまでに撮った写真、現在に至るまでと現在の活動をまとめたドキュメンタリー。 なぜ写真家になったのか、何に惹かれてニューヨークの街を撮るのか、フィルムとデジタルについての見解、良い写真とは何なのか……この83分には15人の写真家の人生とニューヨークの街が濃縮されて映し出される。 そして、彼らがさまざまな視点で捉えてシャッターを切るニューヨークの写真を見ているだけで、まるで自分がニューヨークの街を歩いているかのような──単なる旅行では見られない風景、そこに生活している人たちの生きざまを知ることができる。何とも魅力的な1本だ。
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監督 シェリル・ダン 音楽 エンドレス・ブギー 配給 Akari Films 配給協力・宣伝 プレイタイム 【2013年/アメリカ/83分】 2016年8月6日(土)シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開! ©Alldayeveryday |
text rie shintani