CULTURE
2016.08.26
『イングリッド・バーグマン~愛に生きた女優~』
自分らしく生きることを貫いた大女優のドキュメンタリー | |||||||
毎週、10~20本の新しい映画が公開していますが、新作を追いかけるだけでなく、たまには過去に遡って、往年の名作に触れてみるのも新鮮です。“いい”映画はどんなに時間が経っても色褪せない、何度観ても心に響く何かがある、知らなかった歴史を知るきっかけにもなる。今回ピックアップした『イングリッド・バーグマン 愛に生きた女優』は、7度のアカデミー賞ノミネート、3度の受賞歴を持つ伝説的大女優、イングリッド・バーグマンのドキュメンタリー。この映画で彼女の人生に興味を持った後は、きっと彼女の出演作が観たくなるはずです。 人物のドキュメンタリーの多くは、ある程度の期間その人の生活に密着して、その人がどういう人間なのか、どんな偉業を為し遂げたのかを描いていきます。ですが、このイングリッド・バーグマンのドキュメンタリーはそれらと少し違う。女優という職業柄、記録映像がたくさんあるのは当たり前ですが、イングリッドの父親が写真家だったこと、彼女自身もつねにカメラを携帯して家族を撮り続けたこと、10歳の頃から日記を綴っていたこと……膨大なプライベートの写真や映像で構成されているんです。彼女を知っている人や家族がこんな人だったと語るだけではなく、恋人、家族、子供との思い出の映像と共に描かれる。そして、彼女の67年の人生から学ぶのは、自分らしく生きるとはどういうことなのか──女性のための生きるヒント、詰まってます!
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監督 スティーグ・ビョークマン 出演 イザベラ・ロッセリーニ イングリッド・ロッセリーニ ロベルト・ロッセリーニ ピア・リンドストローム フィオレラ・マリアーニ リブ・ウルマン シガニー・ウィーバー ジャニーン・ベシンガー 配給 東北新社 STAR CHANNEL MOVIES 8月27日(土)、Bunkamura ル・シネマほか全国順次ロードショー ©Mantaray Film AB. All rights reserved. Photo: The Harry Ransom Center, Austin, Wesleyan Cinema Archiv |
TEXT RIE SHINTANI