CULTURE
2016.11.14
『世界の果てまでヒャッハー!』
おバカで、くだらなくて、面白い! フレンチコメディ | |||||||
フランス映画というと、文学的、難解なストーリー、芸術的、美しい映像、お洒落感……といったイメージがあるかと思いますが、今回ピックアップしたこの映画『世界の果てまでヒャッハー!』は、フランス映画にしては異色!? タイトルにある“ヒャッハー!”でお察しのように、かなりの“おバカ”コメディです。 主人公のフランクは、恋人のソニアと友人たちと一緒に、ソニアの父親が経営するブラジルのリゾート地“イタカレ”へ。彼女の父親に挨拶し、旅行中にプロポーズしようと計画を練っていたフランクでしたが、予定はあっさり崩れ去り、ソニアの祖母の世話を押しつけられ、ジャングルの秘境ツアーに参加することになります。あげくの果てに、ジャングルをさまようことになって……!? 面白いのは、彼らの珍道中が『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』のようなカメラ目線で映し出されること。まるで一緒にジャングルを楽しく旅して……じゃなかった、迷いながら冒険しているかのような、そんなリアル感が味わえます。 出演者は馴染みのない俳優ばかりかもしれないですが、フランクを演じるフィリップ・ラショーはフランスのTEAM NACS的ユニット“La Bande à Fifi”のリーダーで、5人のメンバーのうち3人が出演。コメディアンとしても活躍している彼らだからこそ生みだせる“笑い”は、声を出して笑っちゃうほど面白くて、くだらなくって、サイコーです!
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脚本・監督・出演 フィリップ・ラショー ニコラ・ブナム 出演 ジュリアン・アルッティ クリスチャン・クラヴィエ アリス・ダヴィッド 配給 アルバトロス・フィルム 11/19(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開 © AXEL FILMS – MADAME FILMS – M6 FILMS – CINEFRANCE 1888 |
TEXT RIE SHINTANI