CULTURE
2016.12.22
『ワイルド わたしの中の獣』
ショッキングで美しい! 見たことのない衝撃のラブストーリー | |||||||
人間と獣(オオカミ)を題材にした映画と言えば──『ジャングル・ブック』はオオカミに育てられた少年の話、『トワイライト』シリーズはオオカミ男がヒロインを守るラブストーリー(メインは吸血鬼ですが……)、『獣は月夜に夢を見る』は少女が自分自身のなかにあるオオカミの血と向きあうミステリーなど決して珍しい組合せでないけれど、「こういう描き方があったのか!」と意表を突かれる衝撃的な作品が加わった。 それはドイツ映画『ワイルド わたしの中の獣』。人間の“女性”とオオカミの“彼”──簡単に言えば種族を超えた愛の物語だが、彼らが出会い、そして心を通わせていく過程の描写は、おそらく誰もが見たことのない映像、何ともショッシングな映像だ。 家と職場を往復する無機質な日々を送っていた主人公アニア(リリト・シュタンゲンベルク)は、自宅の近くで1匹のオオカミを見かけたことで人生が大きく変わる。彼女にとってそれは運命の出会い。激しく“彼”に惹かれ、押さえきれない気持ちがエスカレートし、やがて驚きの行動に出る……。人間は人間に恋をするものだという固定観念はあっさり崩れ、アニアがオオカミにのめり込んでいくように、観客は彼らの愛の行方に引き込まれる!
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監督・脚本 ニコレッテ・クレビッツ 出演 リリト・シュタンゲンベルク ゲオルク・フリードリヒ ザスキア・ローゼンダール 配給 ファインフィルムズ 2016年12月24日(土)より新宿シネマカリテほかにて公開 ©2014 Heimatfilm GmbH + Co KG |
TEXT RIE SHINTANI