CULTURE
2017.01.20
『ショコラ〜君がいて、僕がいる〜』
歴史に埋もれていた伝説の道化師たち | |||||||
知らなかった──。20世紀初頭のフランスに“フティット&ショコラ”という伝説の芸人コンビがいたことを。この映画『ショコラ〜君がいて、僕がいる〜』は、奴隷の子として生まれながらもフランス史上初の黒人芸人としてスターに登りつめたショコラと、彼の才能を信じ支え続けた相方の白人芸人フティット、この2人が出会い、コンビを組み、一世を風靡していく、実話をもとにした物語だ。 ショコラを演じるのは『最強のふたり』のオマール・シー、相方のフティットを演じるのは喜劇王チャーリー・チャップリンの実孫ジェームス・ティエレ。ティエレは4歳からサーカスに出演していたこともあり、今回の道化師役はまさにハマり役! 劇中でフティット&ショコラが披露する芸は、まるでタイムスリップして舞台を見ているようでもある。また、彼らの芸とともに描かれるのは、コンビ愛とショコラの成功と転落の人生。 トップの座に登りつめるほどの才能を持ちながらも人種差別の苦しみから逃れるように酒とギャンブルに溺れていくショコラ。彼とは対照的に遊びもギャンブルもせず常にネタ作りに時間をささげるフティット。やがてショコラは役者として舞台に立ちたいとフティットの前から去っていく……。
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監督 ロシュディ・ゼム 製作 エリック・アルトメイヤー ニコラ・アルトメイヤー 原案 ジェラール・ノワリエル 脚本 シリル・ジェリー 出演 オマール・シー ジェームス・ティエレ クロチルド・エム オリビエ・グルメ フレデリック・ピエロ 配給 東北新社 STAR CHANNEL MOVIES 1月21日(土)、シネスイッチ銀座ほか全国ロードショー ©2016 Gaumont / Mandarin Cinema / Korokoro / M6 Films |
TEXT RIE SHINTANI