CULTURE
2017.04.21
その“こじらせ”っぷりに共感!する青春映画『スウィート17モンスター』
『スウィート17モンスター』 | |||||||
『スウィート17モンスター』は、おそらく誰もが「その気持ちわかるっ!」と、主人公にちょっぴり苛立ちながらも大きく共感してしまう青春映画です。 誰かを好きになるとその人との時間がすべてだと思ったり、居心地のいい場所にはずっといたいとしがみついたり……。特に学校と家の往復が世界のすべてであるティーンの頃は、それまでの当たり前が壊れてしまうと、自分のすべてを否定されたように感じて、行き場をなくしてしまうこともある。この映画の主人公ネイディーン(ヘイリー・スタインフェルド)の場合は、たった1人の親友クリスタが、苦手な兄と恋に落ちてつき合うことになり、親友を兄に取られてしまったと思い込んで、絶望──。 どうして私だけが? と被害妄想炸裂で、親友とも、家族とも関係をこじらせていきます。というよりも、自分で自分の気持ちを複雑にして世界を小さくしてしまっている。そのこじらせっぷりは見ていて痛々しいけれど可愛くて、応援したくなる。そして、こじらせてしまった心のほどき方も教えてくれる、抱きしめたくなるほど愛おしい映画です。
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監督 ケリー・フレモン・クレイグ 製作 ジェームズ・L・ブルックス リチャード・サカイ ジュリー・アンセル 製作総指揮 キャシー・シュルマン 出演 ヘイリー・スタインフェルド ウッディ・ハレルソン キーラ・セジウィック ブレイク・ジェナー ヘイリー・ルー・リチャードソン 提供 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 配給 カルチャヴィル 協力 ユニバーサル インターナショナル 2017年4月22日(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほか公開 【PG12】 © MMXVI STX Productions, LLC. All Rights Reserved. |
TEXT RIE SHINTANI