CULTURE
若手俳優たちの輝きが凄い!ドイツの青春ロードムービー『50年後のボクたちは』
『50年後のボクたちは』
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「人が旅をするのは到着するためではなく、旅をするためである」という、ゲーテが遺した名言があるが、旅行と旅は同じようで違う。どちらも、ふだん生活している場所から離れることは同じであっても、旅行は○○へ行くという目的地が定まっていることが多いように思うし、旅はゲーテが言うように旅をするため、ある期間、自分にとっての非日常のなかで生活することのように思う。『50年後のボクたちは』はもちろん“旅”が描かれる。14歳のマイクとチックのひと夏の旅だ。
マイクは同級生から「変人(サイコ)!」と言われている、はみ出し者。クラスメイトのタチアナに片想いをしているが、なかなか声をかけることができない。ある日、チチャチョフ(通称チック)という転校生がやって来る。目つきが悪くて変な髪形、おまけに二日酔い、彼も変わっている青年だった。クラスで浮いた者同士だからなのか、チックはマイクに興味を持ち「ドライブに行こう」と声をかける。そして何処からか借りてきたオンボロ車で旅に出る。出会いあり、別れあり、トラブルだらけの2人旅に待っていたのは……。
14歳だからこそできる無茶なこと、そこから彼らが得る経験と成長に感動させられるのは、原作のベストセラー小説「14歳、ぼくらの疾走」の素晴らしさ、それを映画化した名匠ファティ・アキンの手腕も凄いが、若手キャストたちがめちゃくちゃ魅力的であることも大きい。マイク役のトリスタン・ゲーベルは、ドイツの新進気鋭の注目株。チック役のアナンド・バトビレグ・チョローンバータルは、オーディションで才能を見いだされて本作でスクリーンデビュー。旅の途中で彼らと出会うヒロイン、イザ役のメルセデス・ミュラーも要チェック女優だ。俳優にも映画にも惚れた!
俳優たちの輝き度 |
★★★★★ |
ロードムービー度 |
★★★★☆ |
少年たちの成長度 |
★★★★☆ |
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監督・共同脚本
ファティ・アキン
脚本
ラース・フーブリヒ
原作
ヴォルフガング・ヘルンドルフ
(「14歳、ぼくらの疾走」小峰書店)
出演
トリスタン・ゲーベル
アナンド・バトビレグ・チョローンバータル
メルセデス・ミュラー
配給
ビターズ・エンド
2017年 9月1日(金)より新宿ピカデリーほかにて全国ロードショー
© 2016 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILM. All Rights Reserved.
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