CULTURE
『キャロル』の監督が描く勇気と愛と繋がりの物語『ワンダーストラック』
『ワンダーストラック』
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自分の居場所を探す少年と少女が、それぞれの時代で、生まれ故郷を後にしてニューヨークへ旅立つ──。『ワンダーストラック』は、『キャロル』のトッド・ヘインズ監督が初めてティーンを主人公に迎えて描く感動の物語だ。
1977年、ミネソタ。母親を交通事故で失った少年ベン(オークス・フェグリー)は、伯母の家で暮らしていた。ある嵐の夜、母と暮らしていた家にこっそり戻ったベンは落雷に遭い、耳が聞こえなくなってしまうが、その時に「ワンダーストラック」というニューヨークの自然史博物館の本を見つける。その本が、会ったことのない父親の手がかりなのではないかと、父を探しにニューヨークへ向かう。
1927年、ニュージャージー。生まれたときから耳が聞こえない少女ローズ(ミリセント・シモンズ)は、母親のいない家庭で父親と使用人たちと暮らしていた。厳格で支配的な父とそりが合わないローズ。心の支えは、憧れの女優リリアンの映画を観たり、彼女が載っている雑誌をスクラップすることだった。そして、彼女の舞台を観るためにニューヨークへ向かう。
たった1人で旅をするベンとローズのその勇気に、大切な人に会いたいという真っ直ぐな気持ちに、心を揺さぶられる。また、耳が聞こえない彼らが教えてくれるのは、気持ちを伝える方法はひとつではないこと、伝えたいという気持ちが大切だということ。ベンとローズに出会えて良かった、きっと誰もが言葉では言い表せないあたたかさに包まれる。
それぞれの時代のニューヨークの描かれ方に感動する度 |
★★★★★ |
サイレントの世界を通して感覚が研ぎ澄まされる度 |
★★★★★ |
デヴィッド・ボウイ「Space Oddity」を聴きたくなる度 |
★★★★☆ |
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監督
トッド・ヘインズ
原作・脚本
ブライアン・セルズニック
出演
オークス・フェグリー
ジュリアン・ムーア
ミシェル・ウィリアムズ
ミリセント・シモンズ
配給
KADOKAWA
2018年4月6日(金)角川シネマ有楽町、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷他全国ロードショー
PHOTO : Mary Cybulski
© 2017 AMAZON CONTENT SERVICES LLC
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