CULTURE
お洒落で可愛い北欧映画『オンネリとアンネリのおうち』
『オンネリとアンネリのおうち』
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フィンランド映画『オンネリとアンネリのおうち』は、マリヤッタ・クレンニエミによる児童文学の映画化。まるで絵本のなかの世界が現実に飛び出してきたかのような可愛らしい北欧の世界観のなかで描かれるのは、黒髪の女の子・オンネリと金髪の女の子・アンネリ、親友の女の子たちの物語だ。
ある日、バラ通りで大金の入った封筒を拾ったオンネリとアンネリは、それを警察に届ける。封筒に「正直者にあげます」と書かれていたことからお金は彼女たちのものに! そしてバラの木夫人という謎めいたおばあさんから素敵な水色の家を買う。その家は、まるで2人が住むことが最初から決まっていたかのように、家具もインテリアも何もかもがお洒落で可愛い、女の子のための家だった。お揃いの洋服やアクセサリーまである。お隣さんはちょっと気難しい女性だけれど、近所に住む魔法が使える姉妹と仲良くなり、オンネリとアンネリの2人だけの生活が始まる。
この映画の中心的なテーマは「想像力と連帯感」だとサーラ・カンテル監督が言うように、魔法が登場する一方で、オンネリとアンネリの置かれた状況はとてもリアルだ。9人兄弟の真ん中で両親にかまってもらえないオンネリ、両親が離婚して父と母の家を行ったり来たりするアンネリ。そんななかで2人は自分たちの家を見つけて、自分たちを気にしてくれる大人たちと出会っていく。人はそれぞれ違うのは当然であること、そのなかで何を分かち合えるのか、相違ではなく類似を見つけて生きていくことの大切さ──可愛いだけじゃない、深いメッセージが込められている映画だ。
想像力度 |
★★★★☆ |
ユーモア度 |
★★★☆☆ |
お揃い度 |
★★★★☆ |
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脚本・監督
サーラ・カンテル
脚本
サミ・ケスキ=ヴァハラ
出演
アーバ・メリカント
リリャ・レフト
エイヤ・アフボ
ヤッコ・サアリルアマ
ヨハンナ・アフ・シュルテン
配給
アット エンタテインメント
2018年6月9日(土)より、YEBISU GARDEN CINEMA他にて全国ロードショー!
© Zodiak Finland Oy 2014. All rights reserved .
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