CULTURE
アートに触れ人生に刺激を受けるドキュメンタリー『バスキア、10代最後のとき』
『バスキア、10代最後のとき』
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ジャン=ミシェル・バスキア。1988年に27歳の若さで亡くなってから30年。今では20世紀の重要な芸術家として語られるひとりだ。現在パリのフォンダシオン ルイ・ヴィトンで大規模な回顧展(~2019年1月14日)が開催され、ZOZO取締役社長で現代芸術振興財団の会長でもある前澤友作氏が約123億円で落札した「Untitled」(1982年)が展示されていることでも話題を集めた。
今回ピックアップした映画『バスキア、10代最後のとき』は、バスキアという芸術家がどうやって生まれたのかに迫ったドキュメンタリーだが、彼の映画が作られるのは初めてではない。1996年にジュリアン・シュナーベル監督が『バスキア』を、2010年にタムラ・デイヴィス監督がドキュメンタリー『バスキアのすべて』を送り出しているが、新作となる『バスキア、10代最後のとき』は過去の2作とは異なるスタンスでバスキアの真実に迫っている。監督は『豚が飛ぶとき』のサラ・ドライバー(ジム・ジャームッシュ監督のパートナーでもある)。
1970年代末から80年代のニューヨーク。その時代のバスキアを語るのは、ファブ・5・フレディ(アーティスト)、ジム・ジャームッシュ(映画作家)、パトリシア・フィールド(ファッション・デザイナー)などバスキアの友人知人たち。そして映画として世界初公開となるのは、有名になる前のバスキアと一緒に暮らしていた元ガールフレンドのアレクシス・アドラー(生物学者)が30年間保管してきた秘蔵コレクションの数々だ。
“SAMO”としてグラフィティアートを変革、“マンメイド”と命名した洋服へのペインティング、ヴィンセント・ギャロらと組んだバンド“グレイ”……詩人・ミュージシャン・画家・彫刻家としてバスキアがどんな場所で、どんな人たちと出会い、その才能を広げていったのか──名声を得る直前のバスキアを知ることができるだけでなく、型にはまらなくていい、もっと自由でいい、芸術に触れながら生き方についても刺激受けるドキュメンタリーだ。
バスキアの自由な生き方度 |
★★★★★ |
70〜80年代のNYを感じる度 |
★★★★☆ |
アートとは何かを考える度 |
★★★★★ |
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監督
サラ・ドライバー
出演
アレクシス・アドラー
ファブ・5・フレディ
リー・キュノネス
ジム・ジャームッシュ
パトリシア・フィールド
配給・宣伝
セテラ・インターナショナル
12月22日(土)YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開
©2017 Hells Kitten Productions, LLC. All rights reserved.
LICENSED by The Match Factory 2018 ALL RIGHTS RESERVED
Licensed to TAMT Co., Ltd. for Japan
Photo by Bobby Grossman
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