CULTURE
なぜ彼女はこれほどパワフルなのか?『ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス』
『ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス』
ヴィヴィアン・ウエストウッドがどれだけパワフルな女性であるかは、過去のドキュメンタリー『Vivienne Westwood 1970s-1990』『ヴィヴィアン・ウエストウッド DO IT YOURSELF!』でも語られてきましたが、新作の『ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス』は、77歳を迎えた今も現役である彼女の近年の活躍を描きながら、どんな人生を歩んできたのかを凝縮した、見応えのあるドキュメンタリーです。
なんてパワフルな女性だろう、と感じる理由はヴィヴィアン・ウエストウッドがいくつもの顔を持ち、そのすべてにおいて強烈な印象を放っているから。パンクの始祖、ファンションデザイナー、社会活動家、シングルマザー、25歳年下の夫を持つ妻、独立した会社の所有者にして経営者、そのすべての顔について映画は触れています。音楽とファッション業界で活躍するローナ・タッカー監督が約3年間にわたりヴィヴィアンに密着。ショートヘアのヴィヴィアンが「過去の話は退屈だわ」とけだるく語りだすところからこの映画は始まります。そのひと言からも彼女がつねに過去にとらわれず、“今”を生きてきたことが伝わってくる非常に深い言葉です。他にも──
「無知だからこそ、世界で何が起きているのか知ろうとした。」
「いつも自己表現と深く結びついている。どう歩き、どう話し、どう人を引き付けるか。」
「事業は拡大したくない。身近な問題に対処できなくなるからよ。」
ヴィヴィアンが発する言葉はどれもハッとさせる威力があり、ファッションとは何か、自己表現とは何か、人生とは何かを考えさせられます。過去の2作を見ていてもさらに驚く事実が詰まっていて、この映画で初めて彼女の人生を見る人にとっても濃密な入門編になること間違いなしでしょう。ヴィヴィアン・ウエストウッドの人生に触れることによって、自分自身の好奇心、探究心を刺激されるはずです。
探究心度
★★★★★
行動力度
★★★★★
恋愛力度
★★★★★
監督
ローナ・タッカー
出演
ヴィヴィアン・ウエストウッド
アンドレアス・クロンターラー
ベン・ウエストウッド
ジョー・コーレ
パメラ・アンダーソン
マレー・ブルーエット
カルロ・ダマリオ
クリストファー・ディ・ピエトロ
ベラ・フロイド
クリスティーナ・ヘンドリックス
ペッペ・ロレフィス
ケイト・モス
ナオミ・キャンベル
カリーヌ・ロワトフェルド
アンドレ・レオン・タリー
サラ・ストックブリッジ
クレア・ウィルコックス
配給
KADOKAWA
角川シネマ有楽町、新宿バルト9他 絶賛公開中
©Dogwoof
VIDEO
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